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介護施設のほっこりエピソード ご利用者編-カイゴのガイド08

介護施設のほっこりエピソード ご利用者編

介護・福祉


記事公開日:2016/10/28、 最終更新日:2018/12/28

介護の仕事は危険・きつい・汚いの3Kと言われ、大変な仕事というレッテルが貼られています。

確かに、排泄のお世話をしたり、自分より体の大きい方を移乗したり支えたり、時にはご家族のもめごとに巻き込まれたり、認知症の方の激しい周辺症状にお付き合いしないといけなかったり、大変なこともたくさんあります。

でもご利用者とのやり取りでほっこり温かい気持ちになったり、癒されて元気が出たり、頑張る気力が湧いたりすることもよくあります。

今回は、そんな現場のお話しをいくつか紹介したいと思います。

 

ゆで卵とふかし芋は愛情のしるし

脳梗塞後の後遺症で右半身麻痺のSさんという方がおられました。その人は奥様と二人暮らしで、奥様は認知症がおありでした。

お二人は仲良しで、Sさんは奥様をとても大切にされていました。その奥様は、時々私の勤めていた施設のショートステイをご利用になられていました。Sさんとは、私が地域包括に所属しているときに、よくセンターに遊びに来られたり、近くのコープでお会いしたりしてよくお話をしたことがあったので、顔見知りでしたが、特養に異動してからは、お会いすることがなくなっていました。

ある日、私がコープで買い物していると後ろから「ちょっと、あんた!」と声をかけてくださり、お久しぶりです~!なんて感動の再会を果たしました。「最近、センターで見ないから辞めてしまったのかと思った」と言われ、異動したことをお話ししました。また、奥様がショートに入ってから食欲が落ちていること、Sさんご自身も最近身体がしんどいことなど立ち話で伺い、また面会に来られた時は声をかけてくださいと約束して、その日は別れました。

 

Sさんは早速次の日、施設に来てくださり、私を呼んでくださってロビーで奥様と3人でお話をしました。まず、奥様がご主人の顔を見ると満面の笑顔になり、やっぱり安心されるんだなぁと私もとてもうれしい気持ちになりました。

するとSさんは、カバンからシャカシャカとナイロン袋を取り出しました。

「これ、わしが作ってきたんや。ばあさんが好きやから。食欲が落ちてるっていうからなぁ。食べてくれたらいいんやけど」

ナイロン袋にはゆで卵とふかし芋が入っていました。奥様はSさんから手渡されると、食欲がないなんて嘘のようにムシャムシャと美味しそうにお芋を食べ始めました。そしてSさんは、「あんたにも作ってきたんやで」と私にもゆで卵とふかし芋を下さいました。ごくごく普通の卵とお芋でしたが、不自由なお身体で、ガスを使ってゆで卵やふかし芋を作るのは、とても大変なことだっただろうと想像できました。

それなのに奥様だけでなく、私のことまで思って作ってきてくださったことに本当に胸が熱くなる思いがしました。そして、決してごちそうではないけれど、奥様の食べっぷりが奥様を思うご主人の愛情を表しているなぁ、と感じた出来事です。

介護施設のほっこりエピソード ご利用者編1

赤ちゃんができました

ケアマネージャー時代の話です。担当していたKさんは何度か脳梗塞を繰り返して寝たり起きたりの生活をされていました。認知症もあり、要介護5でした。その介護をしていたのは要介護2のご主人でした。ギリギリの生活をされていましたが、Kさんはとてもご主人を頼りにされていましたし、ご主人も奥様のために元気でいないと、と頑張っておられました。

 

Kさんの娘さんはお義母様の介護をされていて、なかなかKさんご夫妻のところに来ることができませんでした。そのため、私もずいぶんケアマネ業務外のことで動かなければいけないケースで大変でしたが、色々と勉強させていただくことの多いケースでもありました。

 

ある日、ヘルパーさんから連絡があり、Kさんが血尿を出していると言われました。私はすぐにKさんのお宅に伺って状況を確認しました。病院受診が必要と思われたため、ご家族に連絡し、婦人科と泌尿器科の受診をしました。

婦人科では内診がありますので、Kさんには内診用の椅子に座ってもらわなければいけません。いつも物腰の柔らかいKさんなのに、何をされるかわからない不安と恥ずかしい気持ちで、強く拒否され、診察ができるように押さえつけていた私と娘さんは、殴る・蹴る・捻る・唾をかける・髪を引っ張る攻撃に遭い、何か所も青あざができたほどでした。

 

結局、膀胱からの出血ということがわかり、薬を出してもらって、一週間ほどで出血は治まりました。

出血が治まった数日後に、自宅訪問をしたところ、訪問看護師さんと私を前に、Kさんはおもむろに「皆さんが来られたから、お話ししておかないと。お父さん、ここに座ってください。」とご主人を座らせました。

「お父さん、身ごもりました。お父さん覚えがあるでしょう。」とにこやかに話をされたKさん。ご主人は「何を言うとるんや。」とちょっと照れ笑い…。訪問看護師さんと私も思わずほっこりしてしまいました。

 

Kさんは婦人科で診てもらったことがよほど印象に残っていたのでしょう。わからないなりにご自分で出血が治まったことを自覚されたのだということに残存能力を感じて嬉しくなりました。また、そんなことを言ってもご主人が怒らずに笑い過ごすことが、Kさんが穏やかに生活できる所以なのだなあとわかりました。

でもKさん、赤ちゃんが生まれても私、赤ちゃんまで担当できませんよ…って心の中でツッコミ入れてしまいました(笑)。

 

以上、ご利用者との交流の中でほっこり心温まる、印象に残った出来事をご紹介しました。

次回は働いているスタッフのがんばりや神対応なエピソードをいくつか紹介したいと思います。

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特養の入居待ちについて。-カイゴのガイド07
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