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バルーンカテーテルとは

記事公開日:2015/07/06、 最終更新日:2019/11/08


バルーンカテーテルとは

バルーンカテーテルとは

バルーンカテーテルとは先端が風船状になっているカテーテルのことで、バルーンを膀胱内で膨らませて留置することから尿道留置カテーテルとも言われます。バルーンカテーテルは主に泌尿器疾患や術後管理などにおいて尿を体外に排出する目的や尿量を正確に管理するためなどに使用されます。

高齢者施設で働いているとバルーンカテーテルを留置している方をケアする機会がよくあります。高齢者がかかる泌尿器系の病気は多いですし、家族には介護の際にバルーンカテーテルの知識が求められることもあります。ここではバルーンカテーテルとはどのようなものなのか、どのような点に注意することが必要なのかなどについて説明します。

バルーンカテーテルが必要となるケース

バルーンカテーテルが必要となるケースには以下のようなケースがあります。

①尿道が閉塞し尿が出ない場合

尿道が何らかの原因で閉塞し自力では尿が出せない場合に使用します。代表的な疾患は前立腺肥大症で大きくなった前立腺が尿道を圧迫することで尿が出せなくなります。バルーンカテーテルを挿入することで尿道が広がり、排尿が可能となります。

②神経が原因の排尿障害

排尿のコントロールは自律神経によっておこなわれており、脳や脊髄といった神経に障害があると自律神経が働かなくなり尿を溜めたり出したりすることが出来なくなる場合があります。医学的にはこのような状態を神経因性膀胱と言います。神経因性膀胱になる疾患には脊髄損傷や末梢神経障害、脳卒中などがあります。

③麻酔や薬剤による排尿困難、手術や絶対安静時の導尿

麻酔や薬剤の影響で排尿が出来ない場合や、術後管理や絶対安静などの理由でベッドから動けない場合にバルーンカテーテルが使用されることがあります。

④尿量の管理が必要な場合

尿道や膀胱、腎臓など泌尿器科の疾患では尿量管理が非常に重要です。排泄された尿量や残尿量を把握するためにバルーンカテーテルが使用されることがあります。

⑤寝たきり

寝たきりの方は自分でトイレで排泄することは出来ません。また、常に寝ている状態のため正常に尿を排出できない場合があります。そのような場合にバルーンカテーテルが使用される場合があります。

 

バルーンカテーテルの使用方法

バルーンカテーテルを使用することは医療行為になります。バルーンカテーテルを使用できるのは医師や看護師、医師や看護師から指導を受けた患者本人や患者家族のみとなります。介護施設などでバルーンカテーテルのトラブルが起きたときは介護スタッフでは対処できないため、医療機関を受診することとなります。

バルーンの留置方法は男性と女性とでやや異なります。男性の場合はペニスを上に引っ張りながら尿道口を広げゆっくりとカテーテルを挿入します。その際には滑りをよくするためキシロカインゼリーが使用されます。前立腺部分にやや抵抗があるものの、前立腺を超えると抵抗がなくなりスムーズに挿入できます。挿入がうまく行けば自然と尿が排泄されて出てくるようになります。挿入後はバルーンを蒸留水や専用のバルーン固定液で膨らませ抜けることがないようにします。

女性の場合は尿道が短く前立腺もないので尿道口がみつかれば挿入は比較的スムーズです。しかし、肥満や高齢により尿道口が見つかりにくいことがあるようです。尿道が短いため男性よりも感染症のリスクが高いため、十分な消毒を心がけることが必要です。

バルーンカテーテルのメリット・デメリット

①メリット

バルーンカテーテルのメリットは何らかの原因により尿を排出できない状況でもバルーンカテーテルを使用することにより尿を排出し生命維持をおこなうことが出来ることです。尿の排泄が出来なければ人間は生きていくことが出来ません。また、尿量や尿の状態が観察できることで疾患を管理することができ、適切な医療管理や治療につなげることが出来ます。

②デメリット

デメリットは感染症のリスクがあるということです。本人はもちろんのこと、介護者も衛生面に十分に配慮することが必要です。カテーテルで膀胱や前立腺が傷ついたりすると発熱や血尿などの症状が出ることがあるので扱いは丁寧におこなう必要があります。

男性に多い事案としてカテーテル挿入時に尿道を傷つけてしまう場合があります。傷ついた尿道は治る過程で狭くなることがあり交換が難しくなることもあります。

日常生活では尿を溜めるバッグが邪魔になることがあります。引っかかって転倒するリスクがありますし、バッグがあることで外出がしにくく、コンプレックスに感じて家にこもりがちになってしまうケースもあります。

バルーンカテーテル留置中の注意点

バルーンカテーテル留置中は以下のようなことに注意しましょう。

  • チューブが曲がったり押しつぶされていないか
  • 蓄尿バッグは逆流することがないように膀胱より低い位置に保つ
  • 摂取した水分量と排尿量は記録して把握しておくようにする
  • 蓄尿バッグは12時間ごとに空にし清潔を保つ
  • 蓄尿バッグの交換は医療機関で原則2週間おきにおこなう
  • 尿が手についたときは手洗いをし清潔を心がける

カテーテルを引っ張ってしまい血尿や痛みが出た場合は尿道損傷が疑われるため、かかりつけの医師を受診することが必要です。お風呂についてはバックをはずしカテーテルにキャップをすることで可能ですが、感染症のリスクもあるため医師の指示に従うようにしてください。

バルーンカテーテルで恐いのは感染症です。尿路感染症になりやすいだけでなく、体内に細菌が入り込む状況になれば腎盂腎炎や膀胱炎、敗血症といった命にかかわる病気になることもあります。膀胱内にある尿は基本的に無菌ですが体外に排出された尿にはたくさんの細菌が入り込んでいる可能性があります。バッグを膀胱の位置より低くすることを本人はもちろん、介護者も徹底するようにしてください。

尿バッグに溜まった尿を人に見られるのは患者にとっては嫌なものです。カバーで覆って人から見えないようにするなど介護者はプライバシーに配慮してあげてください。

バルーンカテーテルがある方の施設入所

全国には約9000以上の介護施設がありますが、そのうちバルーンカテーテルに対応できる介護施設は5000ヶ所を超えており、それほど施設入所のハードルは高くありません。バッグ内の尿の処理は必要なものの、一度挿入してしまえば2週間程度は様子を見ることが出来ると言う点が大きいと考えられます。多くの方は希望する地域で対応可能な施設を見つけることが出来るでしょう。

バルーンカテーテルを管理するためには看護師がいることが不可欠です。24時間体制で看護師が常駐している施設など看護師の配置が充実している施設であれば安心して過ごすことが出来るでしょう。過去にバルーンカテーテルをした方が入所していた実績や夜間の緊急対応がしっかりしているかについても確認しておくとより安心できます。
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また、バルーンカテーテルは定期的に医療機関で交換することが必要になります。施設の提携医療機関に泌尿器科に対応している医療機関があるか確認しましょう。クリニックや病院を併設している施設など近くにバルーンカテーテルを交換できる医療機関がある施設を見つけると通院の負担が少なくてすみます。対応してくれる医療機関が近くにない場合にはタクシー代がかかる場合もありますし、付き添いが必要な場合にはスタッフの費用と交通費も負担しなければならないので注意が必要です。

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