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要介護度改善に奨励金100万円!-介護ニュース


記事公開日:2016/05/25、

要介護度改善に奨励金100万円!

神奈川県は、介護事業所に奨励金100万円を交付する独自の制度を創設すると発表しました。交付されるのは利用者の要介護度を改善させるなど質の高いサービスを提供した介護事業所で、成果を上げた際のインセンティブ(成功報酬)を与えて現場のモチベーションを高める狙いです。

出典:神奈川新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160524-00009365-kana-l14

 

「FNNスーパータイム」や「報道2001」でキャスターとして活躍した黒岩祐治さんが知事を務める神奈川県。

利用者の要介護度を改善させるなど質の高いサービスを提供した介護事業所に、なんと奨励金100万円を交付する独自の制度を創設することを発表しました。

 

重労働、低賃金と言われる介護業界。

介護職の給料が安い大きな理由は、介護保険制度から支払われる介護報酬が一定であることです。このサービスなら○○円と決められ、サービスに対して自由に価格を設定できません。となると、限られた報酬で得た利益を分配するわけで、利益が上がらなければ給料が上がらないという図式なわけですね。

 

現在の介護保険制度では、要介護度が改善すると事業所に支払われる介護報酬が減る仕組みになっています。県地域福祉課によると、介護度が1段階改善すれば介護報酬が1人あたり年間27~80万円減るそうです。要介護度が低ければ、それだけサービスは少なくて済むでしょ、というのが介護報酬なのです。

 

悪意のある見方をすれば、事業所が利益を維持するには要介護度が高いままの方がいいということになります。

要介護度が改善しないように、前向きな関わりが行われないかもしれません。

 

そこで、神奈川県の奨励金制度です。

利用者の要介護度を改善させるなど質の高いサービスを提供した介護事業所に、成果を上げた際のインセンティブ(成功報酬)を与える制度。事業所の人材育成や処遇改善の成果も対象とし、総合的に評価するそうです。

 

制度を発表した黒岩祐治知事は「100万円はそれなりの規模だと思う。がんばった事業者が報われ、さらに現場にやる気が出てきてがんばろうという風が出てくることを期待したい」と話しています。

 

低賃金で人手不足だからと、介護士の平均月給を1万円アップするという「ニッポン一億総活躍プラン」では、将来的な問題解決につながるとは思えません。そもそも離職理由は給料だけの問題ではないのですから。

 

神奈川県の奨励金制度は、事業所の評価が介護職や高齢者の満足につながります。介護職を志す人は、大なり小なり高齢者の役に立ちたいという想いがあるでしょう。そういう想いをまわりが認めて評価することが、どんな仕事であっても大切ですよね。