数年前、80代前半の要介護4のAさんをグループホームへの入居のお手伝いをしました。
キーパーソンは奥様70代後半。ご夫婦二人暮らしで、保証人はご主人の妹さんでした。
奥様自身は少し歩行が不安定で、小さなキャリーケースを歩行器代わりにして歩いておられました。
奥様は毎日ご主人に会いにいらしてました。
そのグループホームに行くたびに奥様にお会いすることができました。
私「毎日いらっしゃると大変でしょう?少しお休みされてもいいと思いますよ」
奥様「家にいても落ち着かないのよ。主人に新聞をもってきてあげないといけないし」
Aさんの日課である新聞を読んでもらうために、新聞を毎日もってこられていました。
「もし奥様がお越しにならない場合は、自宅に電話しますね」
毎日いらっしゃる奥様に施設の管理者の方は敬服されていて、
ただ、奥様ご自身のことも気にされていて
奥様がいらっしゃることで奥様の安否確認ができている状況でした。
それから1年後くらいしてー
グループホームの管理者の方から連絡がありました。
「Aさんが在宅でお過ごしの時のケアマネさんはどなたでしたっけ?
奥様が介護認定がおりたようなのでお願いしたいとのことです」
そのような連絡をいただいたので、奥様のことが心配でした。
つい先日、その管理者の方と話をしていて
「Aさんの奥様、お元気でいらっしゃいますか?その後どうされていますか?」
と伺ったところ
「こちらのサ高住に入居されましたよ。毎日、日に2,3度会いに来られています」
元々、「奥様もこちらにお住まいになったらいいですね」という話をしていたのでとてもうれしく、
管理者の方と喜びを分かち合いました。
そこは、同じ建物の中にサ高住とグループホームがあります。
奥様の安全が確保されて、日課の毎日の面会が2,3度に増えて、本当にうれしいお話でした。