食中毒は梅雨の今はもちろん、これからの猛暑、残暑が残る秋頃まで大変危険な状態にあります。
高齢者にとっては、若い人が食べてもなんともなかったものでも、食中毒を起こすことが充分に考えられます。
○食中毒になりやすい生活習慣とは・・・
食中毒を防ぐ3原則があります。それは『菌をつけない、ふやさない、やっつける』です。
その基本は手洗いです。
食事の前に手洗いをすることはもちろん、食材(特に生の肉や魚)を触ったり、ゴミを触った後、ゴミ箱やペットに触れた後などは必ず手洗いをしましょう。
手を洗う時は“しっかり手首から洗う”。そして手を拭くときは渇いた清潔なタオルで拭くこと。湿った汚れているタオルで拭いては、なんの意味もありません。
○高齢者は生モノに要注意
若く健康な人が食べて何ら問題がないものでも、体が弱っているときや基礎体力が低い高齢者が食べると、食中毒の症状が出る場合があります。食べ物は、できるだけ火を通してから食べましょう。
特に刺身や寿司などの魚介類、生牡蠣、生卵などは新鮮なものでも体力が落ちているときには避けた方が無難です。
ただし、卵を保存するときは、ゆで卵より生卵のほうが日持ちします。いっぺんにゆでて長く保存せずに、食べるときに加熱するのが安全です。
肉や加熱調理用と表示のある食品は、必ずよく加熱しましょう。行楽シーズンは材料を持参して屋外でバーベキューという機会も考えられます。生焼けを口にしないよう、きちんと中心まで焼いてから食べることが大切です。
焼き肉など生肉を触る箸は肉専用にして、もちろん食べる箸とは分けるようにしましょう。
○食中毒かな?と思ったら・・・
痢、腹痛、発熱、おう吐などの症状が出て、食中毒かなと思ったら、できるだけ早く病院へ。下痢やおう吐の症状があれば、水分をとります。
食べたもの、吐いたものが残っていたら、食中毒の原因を調べるのに役立つので保管しておきます。うつさない、うつらないためには、冒頭にあるようによく手洗いをすることが重要です。
食中毒を発症した人は、家族の食事をつくるのは避けましょう。
また、入浴は一番最後にして、残り湯は洗濯に利用したりせずに流してください。いずれにしても、医者の診断を受け、その指示に従うことが大切です