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高齢者施設の種類について・・その1

曽根 るみ

自身も高齢の母親の介護をしながら、福岡本部にてお住まい相談員業務を高齢者家族の思いに寄り添い専門性の高い施設提案を行う。 全国の自治体・社協の講演・病院やケアマネ向けの勉強会等講師としても活躍中。

先日、福岡市中央区のリハビリ病院にご入院中の方のご家族が、高齢者施設の入居をしたいと地域医療連携室の相談員の方経由で、ウチシルベに予約してこられました。

「病院の相談員さんに高齢者施設のパンフレットを頂いたが、いろいろ見ながら施設の種類が全く分からないし、どこがどう違うのかと、改めて分からなくなった。」と、ご質問がありました。

「実際、特別養護老人ホーム・老人保健施設・介護付き有料老人ホーム・グループホーム・経費有料老人ホーム・住宅型有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅・生活支援ハウス、と、いろいろパンフレットに名前が違うものがあり、何となく特別養護老人ホームは空きがなくて入れないのではないか、では介護付と名前が書いてあるのがいいのかな?とは思っています。」と、自分なりに考えていらしたようです。

福岡市は、高齢者対策として福岡市の方針で打ち出され、特別養護老人ホームがたくさん建てられています。

しかし現在のユニット型(個室のタイプ)の特別養護老人ホームは、年金額などに応じて月額利用金額が意外と高額であったり、病状や認知度など複合型の問題をいくつも抱える方が入所しにくかったり、介護家族がいる場合優先順位が低かったりとすぐにいつでもだれでも入れるわけではないのです。

大体の特別養護老人ホームの待機者数は、100~300名と言われていますが、福岡市の特別養護老人ホームは待機者が少ないほうではあります。

それでも年間空きが出る数は、15部屋から30部屋程度ではないでしょうか。

要介護3以上から入れる制度が変わって、ずいぶん待機者が減ったといわれますが、それでも希望の場所の特別養護老人ホームには、すぐには入れないようです。

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次に老人保健施設は、病院を退院するときにリハビリ目的などで要介護1以上の方が在宅復帰できるように3か月程度入所できる施設です。

施設と名前がついているため、ずっと入居できると思っている方も多く、3か月は短いのでまだ出てもらっては困る。と、言われるご家族も多いのが現状です。

在宅に戻るためのリハビリの施設であるので、仕方がないのは現実です。

そのほか、経費老人ホームというところがありますが、比較的料金がお安く福岡市内の中心地にはありませんが、比較的お元気な方が自分で階段などの移動ができる方が入居されており、常に介護が必要な方は退去しなければならないのも現実です。

常に満室のようですが、比較的対処する方も多いため、さほど長く待たなくても数か月で入れることも多いようです。

ここまでの特別養護老人ホーム・経費老人ホーム・老人保健施設は、みなさんが最初に質問される施設です。

そのほかの介護付き有料老人ホーム・グループホーム・経費有料老人ホーム・住宅型有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅・生活支援ハウスは、有料老人ホームとしてウチシルベのお住まい相談員が紹介し、ご見学いただく施設です。

次回は、この施設の違いについて、具体的なお話をしたいと思います。

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