骨粗鬆症とは骨量の低下と骨の質の低下により、骨の傷つきやすさが増し、骨折などの危険性も増す病気のことです。
高齢になればなるほど、骨折が原因で“寝たきり”生活になる危険性も高く、骨粗鬆症にならない為の予防やケアが必要です。
○骨粗鬆症の原因
原因は2つあります。
1つ目は、主に加齢が原因で引き起こされるものです。
加齢と共に、腸からのカルシウムの吸収が悪くなっていきます。骨も皮膚等と同じで、常に新陳代謝を繰り返していますので、骨形成が追い付かなくなると、スカスカの骨になってしまうという訳です。
また女性の場合は閉経して女性ホルモンの分泌が低下すると、骨密度が急速に減ってしまいます。骨粗鬆症は女性に多くみられる病気でもあります。
2つ目は病気が原因で引き起こされるものです。
この場合は服用している薬や特定の病気が原因で引き起こされます。
副甲状腺機能亢進症や関節リウマチのほか、糖尿病や動脈硬化、慢性腎臓病など、これらは骨代謝に影響を及ぼすホルモンが減少させる作用があります。また、骨の中に骨の質を劣化させる物質が増えて骨をもろくしてしまうなどもあります。
薬による骨粗鬆症の代表的な物はステロイドの長期服用です。ステロイドの投与開始後、3ヶ月以内で骨への影響が現れ、長期服用している人の50%が骨粗鬆症を発症しているとも言われます。加齢による骨粗鬆症より骨折リスクも高い為、早期からの治療が必要となります。
○骨粗鬆症チェック
あてはまる項目をチェックしてみましょう!
□閉経を迎えている
□若いころから生理不順だった
□喫煙している
□過度の飲酒をしている
□最近、背が縮んだ気がする
□体格はやせ型である
□家族に骨粗鬆症と診断された人がいる
□ささいなことで骨折した
チェックの入った数が多い程、骨粗鬆症の危険があります。気になった方は早めに掛かりつけのお医者様に相談しましょう。
○骨粗鬆症の予防
予防としては食事療法、運動療法があります。
食事は骨の基となるカルシウム。骨の代謝を盛んにするビタミンD、骨の形成を促すビタミンKを積極的に摂りましょう。
運動に関しては、激しい運動をする必要はありませんが、運動不足は骨密度を低下させる原因になります。
よって、ジョギング、ウォーキング、片足重心など体重をかける軽い運動などで構いません。それらによって、骨密度の低下を抑制する効果があります。
特に高齢者の方は、転倒防止のためにストレッチを取り入れることをお勧めします。
まずは太陽の下を散歩からでも充分です。イキイキ健康的な毎日で骨密度アップを心掛けましょう!
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