気温35°からが猛暑日と言われるようですが、8月に入り毎日水分補給が欠かせない猛暑日が続いていますね。
高温多湿な環境下で、体内に水分や塩分のバランスが崩れたり、体温調整機能がうまく働かないことにより、体内に熱がたまり、大量の発汗、吐き気や倦怠感などの症状が現れ、重症になるとショック症状や脳障害などが起こります。
総務省消防庁の発表では、ここ数年で熱中症による救急搬送者が急増。2012年7月には2万人を超え、同月としては2008年以降最多となりました。
今年の夏も台風通過後の気温上昇で熱中症による緊急搬送が急増しています。
熱中症患者の中でも、高齢者の割合が約半数近くを占めており、高齢者ご本人やご家族にとっては、特に注意を払わなければならない季節がやってきました。
■■ 高齢者が熱中症になりやすい理由 ■■
熱中症になりやすい理由は大きく3点に分ける事が出来ます。熱中症になりやすい原因や理由を知る事で、対策方法も出て来ます。
この中で一つでも当てはまる点がありましたら気を付けましょう。
・体温調節機能の衰え
普通は汗をかくことで体温を下げますが、高齢になると汗をかきにくくなり、体温を下げることが困難になってくるため、体内に熱を溜めこみがちになる。
・もともと体内の水分量が不足しがちでさらに摂取量も少ない
体内に保持されている水分量が若い人に比べて少ない上に、頻尿の方が多く、のどの渇きも感じにくくなっており、水分補給も不足しがちになる。
・気温に対して鈍感になる
皮膚の体感センサーが鈍くなり、暑さを自覚しにくくなる。よって、衣服で調節したり、冷房で空調を調節するなどにも対応を怠りがちになる。
夏場でも長袖を来ていたり保温性の高い服を着ている高齢者がいるのも、このセンサーが鈍っているからです。
では熱中症にならないための対策として、どのようにすればよいのか「高齢者の熱中症予防対策」で紹介してきます。
■■ 高齢者の熱中症予防方法 ■■
体内の水分が不足しがちな高齢者は、発汗による体温調節が十分に機能せず脱水症状を起こしやすくなっています。症状が出る前の「かくれ脱水」の段階で早めに気づき、対策をとっていくことが大切になります。
・部屋の室温&湿度をチェックする
高齢になると体感で感じる温度の間隔が鈍感になるため、体感に頼ることは避けましょう。風通しをよくしたり、エアコンで温度調整をするなどの心掛けが必要です。
室温は28°以下、湿度は50~60%になるように心がけましょう。
・暑さを避ける
窓側にブラインドやすだれなどの直射日光による温度上昇を避けたり、ゴーヤ等のつる科の植物を植えて直射日光を避けるのも有効的です。また冷却材等のグッズも上手く活用しましょう。
・水分補給をこまめにする
のどが渇いてから、水分補給をするのではなく、こまめに水分補給をしましょう。寝る前だからと控えずに夜間の水分補給も大切です。1日の水分補給は1リットルを目安にしましょう。
・まとめ
体の弱い高齢者にとって、熱中症は死に至る可能性も出てくる重大な症状な為、注意しなければいけません。
こまめに水分補給をして、室内の温度や湿度をしっかりとチェックしましょう。
まだまだ暑い日が続きますので油断せず、本人・ご家族で常に意識して、この夏を乗り切りしょう。