「特養ってどういうところ?」というようなご質問を何度かいただきましたので
今回は公的老人ホームのご紹介をします。
特別養護老人ホーム(特養)
日常生活の介護や機能訓練、レクリエーションなどがサービスの中心。
自宅での介護が厳しく、重度の要介護認定者の優先順位が高く、多くの施設で200~300人待機者がいる状況です。
全国で約50万人が特養待ちと言われています。
ただし、申し込みをキャンセルする人もいたり、重度の要介護認定者が優先されますので施設へ確認されると良いと思います。
医療も受けられると思われがちですが、医師の配置義務はありません。
介護老人保健施設(老建)
病状は安定しているものの、退院してすぐに自宅に戻るのは不安という場場合に利用され、病院と自宅の中間的な役割を持っています。
リハビリ中心で自立生活をめざす施設です。
入所期間は3~6か月程度と短めです。
介護療養型医療施設(療養病床)
慢性的な症状のための療養を行うための施設で、医療・看護に重点を置いたサービスが受けられます。医療処置が必要な場合も入所することができます。
今後、この施設は廃止となり他の介護施設への転換が決定しています。
△養護老人ホーム
65歳以上の自立の方で、虐待や心身上の障害、および低所得などの経済的理由から家庭での養護が困難と認められた人を対象とした施設です。
行政が判断し入所させています。
こちらの申し込みは施設ではなく、市町村となります。
△経費老人ホーム(ケアハウス)
60歳以上の自立の方で、介護は不要ですが身体機能の低下や、独立して生活するには不安があり家族による援助を受けるのが困難な人を対象とした施設です。
所得制限があります。
よく「特養が空けばそちらにしたい」との話もいただきますが、受入れ医療が充実している有料の高齢者向け住宅もございます。
費用も以前に比べて、一時金も少なく、月々の支払も年金の範囲内でご利用いただける住宅も増えています。
少人数規模のところが多い為、ご自身でできるところはご自身ですることを勧め、難しいときは親身になってサポートして下さります。
リハビリに力を入れているところもありますので要介護度が軽くなる方もいらっしゃいます。一概に「特養がいいのでは?」と考えるのではなく、ご入居される方の心身の状態とあわせて高齢者向けの住宅を検討されると良いと思いますよ。