「特定疾病の40代の方ですが、入居できる施設はありますか?」
回復期病棟のあるソーシャルワーカーさんから電話を受けました。
高齢者向け住宅は介護保険の認定を受けていれば入居できるわけではありません。
40代女性要介護5、若年性脳梗塞により高次脳障害となりました。要介護5から回復は見込めないとのこと。
ご主人もいるし、在宅の可能性もあるが次回の家族面談までにどこか施設がないか探してほしいとのことでした。
40代とまだお若い。
ご自身の身の回りのことができないとはいえ、80代90代の入居者が多い施設でいいのだろうか?
(60代や70代の方にご紹介するときも悩みます)
介護度が低い方が多い施設は比較的若い方も入居されていらっしゃいますが、そのような施設で要介護5の方を受入れができるだろうか?
そういった観点もいろいろと悩みました。
また下記のような問題もあります。
http://www.osumai-soudan.jp/soudanin/fukuokahonbu/about/151.html
施設に1件1件確認しても、特定疾病は知っていても実際に入居されている方や相談はほとんどないようで施設から即答は得られません。
それでも確認作業を続けてご希望のエリアで2件見つかりました。
「ここでしたらデイサービスの利用は自由ですし、外装も内装もオシャレなのでご本人様も早く馴染んでいただけるのではないでしょうか?」
そういってソーシャルワーカーさんにご提案しました。
この方は結局、在宅を選択されました。
自宅で要介護5の方の介護をするのは想像より大変なことです。
「自宅で介護をする」「施設に入居する」どちらがいいということは比べることではありません。
「その方にとってベストを選択してほしい」、いつもそう思っています。