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認知症の人と家族の会

介護・福祉

福岡

記事公開日:2016/09/21、最終更新日:2022/01/20

9月は世界アルツハイマー月間です。それに伴い、認知症の人や家族、介護・医療従事者などで構成される「認知症の人と家族の会」が全国各地で広報活動を行います。

詳しい内容について、認知症の人と家族の会福岡支部　内田秀俊代表にお話を伺いました。

認知症の人と家族の会とは

1980年に結成。全国47都道府県に支部があり、1万１千人の会員が励ましあい、助け合って「認知症があっても安心して暮らせる社会」を目指しています。

認知症の人と家族の会福岡県支部とは

認知症についての理解を深めてもらうことを目的に活動を行っている団体で、主に認知症の家族や介護・医療従事者などが所属しています。

福岡県支部は、今年度で設立35年を迎え、現在約320人の会員が所属しています。

認知症の人と家族の会1

つぅ

認知症の人と家族の会では普段はどういった活動をされているのでしょうか？

内田代表

全国の支部で同じような取り組みを行っていますが、福岡県支部でも、①つどい　介護の相談勉強などを行っています。また「若年性認知症の人と介護家族（あまやどりの会）のつどい」や「男性介護者のつどい」も行っています。②会報の発行　本部会報「ぽ～れぽ～れ」のほか、支部会報「たんぽぽ」を毎月発行し、会員のほか行政・社協等に配布し、会員外の人も見れるようにしています。内容は家族の認知症についての情報交換や「つどい」の報告及び「つどい」の予定などです。③相談　支部で直接行う電話相談（週３回）・福岡県からの委託による介護相談（週２回）・福岡市からの委託よる介護相談（週１回と月１回の日曜日）を行っております。電話のほか面接相談も受けています。また　特に若年認知症についての相談窓口として福岡県からの委託による「若年性認知症サポートセンター」（毎週火～土曜日）を設けております。各相談先の電話番号等は支部会報「たんぽぽ」や福岡市民福祉プラザのホームページ、フェイスブック、そして公益社団法人認知症の人と家族の会のサイトなどで見ることができます。

つぅ

電話での相談はどのくらいあるのでしょうか？

内田代表

福岡県支部では、前年度　前記3つの相談計200件弱です。会員が当番制で相談を受けています。認知症に対しての様々な悩みなどが寄せられるのですが、多くは認知症の初期症状で戸惑いや不安を感じた方ですね。認知症の特有の症状である同じことを繰り返し言うなどの症状にどうすればいいのか考えてしまうといったことを相談者はいわれます。

つぅ

世界アツルハイマーデーの期間中の福岡県支部での取り組みを教えてください。

内田代表

福岡県支部では、世界アルツハイマーデーのイベントとして県内6ヵ所で街頭活動を行います。会員が市民の皆さんに認知症に関する資料を手渡ししながら認知症に関して理解を求める旨のPRをします。また、来月には、講演会も予定しています。

つぅ

内容盛りだくさんですね。最後に、内田さんも奥様の介護をされているそうですね。今、介護をされている方にアドバイスがあればお願いします。

内田代表

介護をされている方には「頑張らない介護」をして欲しいと思っています。

頑張らないと聞きますと、語弊があるかもしれませんが、介護をされている方というのは、いつも頑張っているんですね。私は、一生懸命頑張っている人に頑張れというとそれはつらいこと、そしてきついことだと思います。

また、インターネットや新聞などで情報がたくさん入ってきますので介護ってこうであるべきだ、こうならならなければいけないと言う知識が先行してしまって頭でっかちになりがちです。

１人１人の個性があるように介護の形も色々あると思います。介護は始まりは、わかりますが、終点がありません。私の妻の介護をする身、何年たっても私もまだまだだなと思うことはあります。

なので、少々、肩の力を少し抜いて介護と向き合うのもいいと思っています。