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老人ホームでの在宅酸素療法について

記事公開日:2015/11/16、 最終更新日:2019/11/08


施設における医療行為としての在宅酸素療法について

人間は誰しも空気中の酸素を吸って生活しています。しかし、肺などに障害があると自力呼吸では必要な酸素を充分に取り込むことができず、心臓に大きな負担をかけたり少しの運動でも息苦しくなってしまったり、寝ている間に酸素が不足し呼吸が苦しくなるなどの状態になってしまうことがあります。

このような症状がある場合には酸素を補う治療が必要で、それを在宅でおこなえるようにしたのが「在宅酸素療法」です。英語ではHome Oxygen Therapyと言い、医療機関では略してHOTと呼ばれています。

ここでは在宅酸素療法に関する基礎知識や日常生活における注意点などについて説明します。

在宅酸素療法の目的

在宅酸素療法をおこなう目的は、家庭で酸素を補う治療が受けられるようにすることで自宅で生活できるようにすることです。在宅酸素療法を利用すれば自宅で家族と一緒の時間を過ごすことができ、趣味を楽しんだり仕事を続けることも可能になります。外出することも可能で、注意点を守れば旅行を楽しむことも出来ます。在宅酸素療法は1985年に保険適用となり、現在では約15万人の人が利用しています。

在宅酸素療法により低酸素血症が改善され、体内の酸素不足が解消されること日常生活に広がりが生まれ、利用者の生活の質は大きく向上します。酸素吸入は癖になる、使うと寿命が短くなるといったことは決してありません。医師の指示通りに酸素療法をおこなうことは身体への負担を軽減することができ長生きにつながります。

在宅酸素が必要になる症状・病気

在宅酸素が必要になる原因で最も多いのは慢性呼吸不全があるときです。呼吸不全は充分に酸素を取り入れることができない、あるいは二酸化炭素を排出できない状態のことで、様々な病気で起こります。呼吸不全が一時的ではなく長期間続く状態のことを慢性呼吸不全と言います。

呼吸不全を引き起こす病気で最も多いのはCOPD(慢性閉塞性肺疾患)という病気です。主に喫煙によって肺組織が破壊されておきる病気であり、日本には約530万人程度の潜在患者がいると言われています。喫煙との因果関係がこれほどはっきりとしている疾患は他にはなくCOPDの80%~90%は喫煙が原因です。

他には肺結核による後遺症や間質性肺炎、気管支拡張症、肺がんといった病気で慢性呼吸不全がおきる可能性があり、在宅酸素療法が用いられることがあります。

メリットとデメリット

在宅酸素療法を利用するメリット・デメリットには以下のようなものがあります。

①メリット

• 入院回数を減らすことができる
• 活動的な生活が送れる
• 心臓への負担を軽減できる
• 息切れが改善される
• 記憶力や注意力の低下を改善できる
• 長生き出来る
• 生活の質が向上し生きがいを感じることができる

②デメリット

• 費用がかかる
• タバコやストーブ、ガスコンロなど火気への注意が必要
• 災害時などの緊急時に対する備えが必要
• 飛行機など特定の交通機関を利用する際には申請が必要

在宅酸素療法を使用することのメリット・デメリットを比較してみると圧倒的にメリットが大きいことが分かります。しかし、安全に使用するためにはいくつかの注意点が必要で、本人はもちろんのこと、家族や介護者の協力も必要となります。

在宅酸素療法の方法

在宅酸素療法は大きく分けると二つの方法があります。

①酸素濃縮装置と酸素ボンベを使用する方法

もっとも一般的な方法です。自宅では酸素濃縮装置を使用し、外出するときは酸素ボンベを使用します。酸素濃縮装置は空気中から酸素を集めて濃度を濃縮する装置で、電源があればどこでも使用することが出来ます。酸素濃縮装置には濃縮できる酸素濃度や使用できる流量に限界があるため比較的軽度な方が適応となります。また、酸素濃縮装置では酸素ボンベへの充填はおこなえないため、酸素ボンベは使用してきらすことがないよう定期的に業者に交換してもらう必要があります。

②液体酸素

液体酸素ボンベの親機を自宅に置き、携帯用の液体酸素ボンベ(子機)に充填しながら使用する方法です。高濃度の酸素を使用できるので重症の方にも対応できます。また、電気を使用しないので停電時にも使用することが出来ます。子機も軽量のため使い勝手が良く、小さくても10時間程度使用できるので外出される方にも対応できます。デメリットとしては常に酸素をきらさないように気を配らなければならないということと、親機から子機に液体酸素を移す作業が難しく、介護者の協力が必要といった点があげられます。

はじめるための手続き・手順

在宅酸素療法は主治医が必要と判断し診断書を書いてもらうことで利用することが出来ます。利用の際は主治医が決める酸素量と吸引時間を必ず守ることが必要です。在宅酸素療法はあくまでも治療のため1ヶ月に1度はかならず通院または訪問診療を利用し、主治医による医学的な管理を受ける必要があります。

在宅酸素療法で使用される機器は病院から貸し出されます。自宅への機器の設置や説明、保守点検については病院から委託を受けている業者がおこなってくれます。

在宅酸素療法には医療保険が適用され、利用者は1割~3割を自己負担します。1割の方では毎月約8000円、3割の方では毎月約2万3000円の負担です。身障者医療助成制度や長寿医療制度、高額医療費など費用を助成してくれる制度もあるので、利用時には病院の相談員などに相談されることをおすすめします。

在宅酸素療法への社会的援助

呼吸機能障害には1級、3級、4級の3区分があり、認定を受ければ身体障害者手帳を取得することが可能です。

1級:呼吸器の機能の障害により自己の身辺の日常生活活動が極度に制限されるもの
3級:呼吸器の機能の障害により家庭内での日常生活活動が著しく制限されるもの
4級:呼吸器の機能の障害により社会での日常生活活動が著しく制限されるもの

手帳を取得することで以下のような制度やサービスが利用できます。

• ボンベキャリーやネブライザーなどの給付・貸与
• 所得税・住民税控除、自動車税・自動車取得税の免除
• 公共交通機関の割引、タクシー券の配布
• 駐車ステッカーの配布 など

利用できるサービスについては自治体、収入、等級によって違いがあるので事前確認が必要です。申請は福祉事務所か役場の福祉課でおこなうことができ、申請書類のほかに身障者認定医の診断書などが必要になります。

地域や病院によっては「患者会」が発足している場合があります。同じ病気と闘う患者同士が励ましあったり支えあったりする会で、講演会や相談会の開催、レクリエーション活動や会報による情報提供などをおこなっています。

老人ホーム入所の際の注意点

在宅酸素療法は医療行為のため、受け入れ可能な老人ホームは看護師が常勤として勤務しているところがほとんどです。また、入居の条件として在宅酸素の管理が自分自身でできることや持ち込める酸素ボンベの本数などに制限を設けているところもあります。火気や他の利用者への配慮から酸素ボンベの置き場所を細かく指定される可能性もあります。

近年は医療面を重視した介護保険施設である介護医療院が制度化されるなど、医療管理が必要な方を受け入れる施設が増えてきています。在宅酸素療法を利用している方が安心して入所できる施設が増えることに期待したいものです。
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