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被災した高齢者、介護施設で受け入れ。-介護ニュース


記事公開日:2016/04/18、

被災した高齢者、介護施設で受け入れ。

時間の経過とともに明らかになってくる地震の被害状況。避難者は約20万人、住宅の損壊は2,442棟にも及んでいます。

全国で介護施設や飲食店を手がけるウチヤマホールディングスが、熊本地震で被災した高齢者を介護施設で受け入れることを決めました。

出典:読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/local/kumamoto/news/20160415-OYTNT50059.html

 

避難所には現在、約20万人が避難。雨風をしのげる屋内がいっぱいで、車の中など屋外で不安な日々を過ごしている人もいます。

 

被災者が避難生活を送るための避難所は、学校や公民館のような公共施設を市町村が指定。避難所には物資を備蓄されていることが多く、全国からの支援物資が届けられます。

 

狭い避難所では、限られた空間で多くの人が共同生活を強いられています。プライバシーはないに等しく、飲料水をもらうために何時間も並び、若者ですら眠るには床が硬くて身体が痛いと訴えるような環境です。

 

高齢者であれば、この避難所生活は、若者以上につらいものでしょう。日常的に杖やシルバーカーを使用している方にとっては、小さな段差を乗りこえる、長時間立って並ぶ、離れたトイレに行くことなどが大きな負担となります。

 

そこで、全国で介護施設や飲食店を手がけるウチヤマホールディングスは、熊本地震で被災した高齢者を介護施設で受け入れることを決定。

内山社長は「自宅が壊れ、困っている高齢者も多いはずだ。少しでも安心できる環境を提供したい」と話しています。

 

対象は、介護保険で要支援、要介護の認定を受けている、おおむね65歳以上。月額12万~18万円かかる家賃や食費などの自己負担金を免除期間は生活再建のめどが立つまでとしています。

 

同社は、2005年の福岡西方沖地震、2011年の東日本大震災でも同様に高齢者を受け入れ、1年近く入所した被災者もいました。現在、同社が運営する71施設で、計200室前後の空室があるそうです。

 

▼受け入れ施設

(株)さわやか倶楽部

http://www.sawayakaclub.jp/

 

今回の地震では、企業による迅速なサービス提供が目立ちました。上記のウチヤマホールディングスもそうですが、いま、被災者にとって何が必要かを考え、それぞれの得意分野を活かしたサービス提供です。

 

  • グーグル

安否確認サービス「Googleパーソンファインダー」や「災害情報マップ」を提供。

 

  • Facebook

熊本県の友人の無事を確認できる「災害時情報センター」を公開。

 

  • LINE

固定電話や携帯電話に電話をかけられる「LINE Out」機能で、日本国内の番号への発信を1通話あたり最大10分まで無料化。

 

  • NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク

自身の安否情報を文字で登録して携帯電話やPCで確認できる「災害伝言板」と、安否情報を音声メッセージで登録して携帯電話番号で指定した相手に届けられる「災害用音声お届けサービス」を提供。

 

  • トヨタ自動車

「通れた道マップ」で、走行可能な道路を公開。

 

このように、企業の知識や技術が被災者のために活用されています。これほどまでの対応の素晴らしさは、過去の経験が生きている証です。しかし、日本に地震が多いことを証明しているようで、それはそれで複雑です。

 

地震によってライフラインがストップするため、大切な人と連絡をとるための通信手段、移動のための道路状況、安全な生活環境はとても大切です。

さらに、水や電気の不足によって生じる問題が、透析です。

 

熊本県内で腎不全患者の人工透析を行う医療機関は、断水や水質悪化、停電により、透析不能になっている施設が報告されています。

日本透析医会のwebサイトによると、18日15時現在、熊本県の登録施設で透析可は82 施設、透析不可は18 施設もあります。

 

▼日本透析医会 災害時情報ネットワーク

検索ページ

https://www.saigai-touseki.net/alllist/?bid=100

 

透析不可の施設が18 施設もあるということは、予定どおり透析を受けられない人が多数いるこということです。

阪神淡路大震災では、透析間隔が4日間以上あいてしまった人が全体の1割もいました。

 

透析を受けられない間、食事と水分を厳しく管理すれば日常生活をつづけられます。しかし、何日も透析を受けなければ血液中に老廃物がたまり、死につながります。

 

日本透析医会では、熊本県内で受けられない場合は、福岡県の医療機関を中心に受け入れを進める方向です。

住み慣れた土地を離れたくない高齢者は多いと思いますが、透析は命をつなぐ大事な治療。県外での施設であっても、しっかりと透析を受けてほしいと思います。