高齢者の方は不整脈に注意
高齢者の方は、脳卒中に当てはまらなくても、十分な注意が必要です。
脳卒中の原因の一つである「辛抱細動」(不整脈の一種)を起こすことが多いからです。
ふだん、心臓は、規則正しく動いていますが、何らかの障害が起こり、脈のリズムが乱れる事があります。
これを「不整脈」と言います。
その一種である「心房細動」は、左心房がけいれんするように縮むため、心房全体が小刻みに震え、心房が正しく縮んだり、広がったりする事が出来なくなるため、血栓(血のかたまり)が出来やすくなります。血流などで血栓が脳に運ばれると、脳の血管が詰まり脳梗塞になる恐れが高まるのです。
胸がもやもやする、胸が痛いめまいがするなどの不整脈を感じたら、すぐに病院で受診をしましょう。
脳卒中の前ぶれを見逃さず、すぐに病院へ
脳卒中には、次のような初期症状がみられます。脳卒中の最も効果的な予防法は、この初期症状を見逃さない事です。
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脳卒中の初期症状
① 片方の手足や顔に麻痺や、しびれる
② ろれつ が回らない
③ 言葉が出にくい
④ 立てない、歩けない、ふらふらする
⑤ 激しい頭痛がする
⑥ 物が見えない、物が二重に見える
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こうした症状は、数分から数時間と一時的に症状が見られても、消えてしまう事があります。
そのため脳卒中の前ぶれ(一過性虚血発作)を見逃してしまうことに・・・・・・・・。
しかし前ぶれの後に、約30%の人に好高速が発症すると言われています。
「脳卒中の症状かな?」と疑わしい場合でも、すぐに受診される事をお勧めします。
血管が詰まったり、出血して脳細胞が酸欠状態になると、数分(4分程)で脳細胞が壊死(えし)し始めます。
死んでしまった脳細胞はもとには戻りません。
対処が遅れれば遅れるほど、重たい後遺症が残ってしまうのも脳卒中の恐さなのです。
脳卒中で寝たきりになったり、最悪の場合は死にいたる危険性もあります。
脳卒中は、普段から定期的に受信することにより防げる確立の高い病気です。
ちょっとでも不安を感じたら、病院へご相談下さい。