自助具とは
けがや病気・加齢などにより身体の機能が衰えると、人は気落ちしたり自分で出来ることも他人に頼ったりするようになりやすいです。
そこで、できるだけ日常生活を自分ひとりでできるように利用者本人用に特別に工夫された日用小物が自助具です。
地域リハビリステーション施設や福祉機器販売店などでよく目にします。
自助具のなかにはユニバーサルデザインのものがあり一般商品としても取り入られています。
自助具の種類
自助具とは家事・作業・スポーツ・レクリエーションなど生活上すべての必要性に対応するためその用途範囲は広く、身体機能を補うものとして全ての状態に対応するため、機能は多種類あります。
自助具の使い方
自助具は自分で使って社会参加ができるようにと個々に合わせて特別に配慮されたものです。
ただ使いやすいからというものではなく使いこなせるようになるまで時間がかかったり、慣れてくると一般商品を使えるようになったりします。
「できない」と決めつけるのではなく生活改善のきっかけとして車イスなど福祉用具の使用や住宅改修の環境整備と合わせて考えるとより効果的な場合が多いです。
自助具の選び方
自助具の条件
自助具を選択する際には、次を目安に不足している機能を補うもので探すのもお勧めです。
① 手などの力が弱くて持てないときは、持たずにすむもの、少ない力で持てるよう柄を太くしたもの、柄を変形したり、ホルダーなどでひっかけて持つか、固定式のものを試してみる。
② 動く範囲が狭くて手が届かないときには、柄を届く長さにしたものや伸び縮みができたり、可動式のもの、持たずにすむものや他の方法を考える。
③ 感覚や知覚がないか、鈍くなって危ないときは、二重保温式や、音・光・振動などで操作したり、知らせたりなどの配慮があるものを選びましょう。
④ 身体が思うように動かず、操作ができないときは、ワンタッチ式、自動式、変形、調整式などの工夫があるものを選びましょう。
両手を使えないときは、片手で使えるものを選びましょう。
また、条件を満たすものを選び、安全性・機能性・操作性・耐久性・価格のすべての条件をみたすのは難しいです。
実際は、使ってみないとわからないですし、試行してもすぐには決められないこともあります。
いろいろなデザイン・用途がありますのでぜひ参考になさって下さい。