高齢者にとって転倒しやすい場所はどんなところでしょうか?
油断しがちな平らな道や床
高齢者は坂道とか階段だと用心をして足を運びますが、平坦な所では気が緩み、足が上がっていないのに上がったつもりで慌てて踏み出し転ぶことが多いようです。
ちょっとした段差
例えば、フローリングに敷いていた縁でつまずくのです。
わずか数ミリなのですが油断するこの数ミリが命取りにもなります。
ぬれているところ
ぬれている場所はすべって転倒するリスクが高まります。
台所、お風呂場などの他、屋外では、雨の日の横断歩道の上、マンホールの上なども要注意です。お風呂場では、入浴剤を利用すると、さらに滑りやすくなります。
片付かない部屋
当然のことですが、片付けがされていない部屋では、転倒する危険が高まります。
その他
室内で犬や猫を飼っている場合、足元にじゃれてきたペットを踏まない
ように、避けようとして転倒してしまうケースも最近は増えています。
転倒予防の対策として・・・
整理整頓
環境面での一番の対策は整理整頓です。片付いていない部屋は、
まず整理整頓することから始めましょう。
・床に小物などがあれば整理する
・廊下などの通路にはなるべく物を置かない
・電気製品のコード、延長コード、電話線などは、邪魔にならないよう部屋の隅に固定する。
・じゅうたんやマット類は、裏面の四辺をテープで貼ったり、たるみがないように床に固定する
すべることを回避する
すべりやすさの原因の多くは水分です。すべって転倒することがないように
足元の環境には十分に気をつけましょう
・台所や洗面所では、水をこぼした時にはすぐに拭く
・浴室の各所に手すりをつけたり、浴槽の底にすべり止めを付けることも有効
階段などでの配慮
もし階段が暗い場合は、段差がわかりにくくなるので
足元が見やすくなるような配慮が必要になります
・薄暗い場所は日中でも照明をつける
・夜間は常夜灯などで足元を明るくする(安価なものが市販されています)