老健と特養はどう違う?
記事公開日:2015/06/09、 最終更新日:2019/03/28
老健と特養は介護施設の中でも特に混同されがちです。特養と老健はサービス内容や入居者の受け入れ条件などで違いがあります。それぞれの特徴をわかりやすく説明します。
介護老人保健施設と特別養護老人ホームの違い
老人ホーム探しをしていると、施設の種類がいろいろあって、それぞれの違いがわかりにくいという悩みがあります。
特に混同されがちなのが老健と特養です。この二者の違いについて詳しく説明していきたいと思います。
老健(介護老人保健施設)とは
介護老人保健施設、通称老健は生活の場と病院の中間と考えるのがわかりやすいです。主に病院に入院していたことがある人で自宅での生活が困難となってしまった場合に一時的に入所する介護施設です。
麻痺や怪我などの症状がある人が、リハビリをしながら自宅での生活を目指します。
しかし、実情は病状がよくなっても家に帰れる状態になる人は少ないです。新しい入所先が見つからなかったり、家族の理解が得られないといった理由で入所が長期化するケースが多く見られます。
老健は身体状況の回復を目指して自宅へ戻ることが目的とされます。そのため、可能な医療処置が充実していることや、リハビリもできるところが特徴です。また、利用料も安く、入居一時金などもかかりません。
ただし、長期間入所し続けることはできません。大抵は3ヶ月おきに入所継続の判定が行われ、在宅復帰が求められることもあります。
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特養(特別養護老人ホーム)とは
特養は正式には特別養護老人ホームと呼ばれます。単純に老人ホームと言われることもあります
老健が一時的な入所先であるのに対して特養は生活の拠点として最期まで入所しつづけることが可能です。
ですから、回転率が低く、一度入った人はなかなか出てきません。何年も空き待ちの人がいるという状態が続きます。
入所することができるのは身体や精神に障害があり、家庭での介護が難しい要介護度3以上の65歳以上の高齢者が原則となっています。ただし、地域によっては空室がある特養もあります。その場合には要介護度1や2の方でも受け入れ可能なことがあります。
受け入れ可能かどうかは審査で決まります。長期の入居となるので他の入居者の生活に支障をきたすような問題行動が見られる方は受け入れ困難となることもあります。
また、予約した順に入居できるわけではありません。緊急性の高い重度の介護度の人や家庭の事情などを加味して入居者が決まっていきます。
平成26年の厚生労働省の調査では全国で入居待機者は52万人いると判明しました。
しかし、この待機者は年々減少しているとも言われています。地域によっても差があります。最近ではそれほど待たずに入居できるとも言われています。
特養も老健と同じく低価格の費用で利用できる点が大きな魅力です。また、運営の安定性も注目すべきでしょう。運営の母体が地方自治体や社会福祉法人に限られているので税制面で優遇されています。
受けられるサービスも違う
老健と特養ではサービスの内容も異なります。
老健は病院と介護施設の中間です。どちらかというと医療よりのサービスを受けることになります。
特に、通所リハビリテーションが大きな特徴です。
その他にも短期入所療養介護や施設入所サービスも行います。医師も常駐しているのでその点安心です。入所者100人に対して常駐医師1名という規定があります。看護師も10名以上となっています。医療処置や治療という点に特化しているのが老健だと把握するとわかりやすいでしょう。
対して特養は入所者に対して日常的に必要なサービスを提供します。
入浴や排泄、食事をする上で必要な介護や健康の管理といったものをおこないます。
機能訓練や療養上の世話も行われます。しかし、常勤医師の指定はないので施設によっては医師不在ということがあります。看護師は3名以上となっています。老健と比較すると、医療の場ではなく、生活の場という特徴が見えてきます。
老健も特養も利用料が安価な点が大きな魅力です。しかし、施設ごとに特徴を打ち出していたり、個室が多い点などは有料老人ホームの魅力です。特養や老健を退去しなくてはならなくなった場合には有料老人ホームや高齢者向け住宅といった選択肢について考えてみるのもおすすめです。
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