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「頭の体操」多湖輝さん、90歳で死去。-介護ニュース


記事公開日:2016/03/16、

「頭の体操」多湖輝さん、90歳で死去

千葉大学名誉教授の多湖輝さんが6日、間質性肺炎のため90歳で死去しました。いまでこそ「年だから頭の体操をしよう」と日常的に言いますが、50年も前に「頭の体操」を考えた心理学者です。
2006年、瑞宝中綬章を受章されました。
出典:日刊スポーツ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160316-00000045-nksports-soci

 

千葉大助教授だった多湖輝さんは1966年、固定概念を打ち破るクイズ・パズル集「頭の体操」を出版。2001年の第23集まで、1200万部を超えるロングセラーとなりました。

 

カチコチの頭がフニャっとしていく感覚に、ハマった人も多いのではないでしょうか。
実は、私もその一人です。
考えても、考えても、わからない悔しさ…。悔しいから、また考えて…。答えがわかったときには、まるで多湖さんに勝利したような気になったものです。

 

「頭の体操」で有名な多湖さんですが、「IQエンジン」「マジカル頭脳パワー!!」などクイズ番組の監修も多数。最近では、携帯型ゲーム機向けのクイズゲーム「レイトン教授」シリーズの監修も務めています。

 

さらに、心理学をわかりやすい言葉で説明した実用書を数多く執筆。自ら設立した研究所の代表として、幼児教育、能力開発、高齢者の生き方など、幅広い分野で発言を続けました。

 

高齢者の生き方についても言及していた多湖さんは、自分の余生についても自身の考えをもっていました。

 

2006年に入居した高齢者マンション「サンシティ銀座EAST」は、資産にならないから終の棲家として選んだそうです。多湖さんは子どもをつくらない主義で、身寄りは奥さんのみ。財産なんていらないし、賃貸なら継ぐ人はいないからだとか。

 

築地や銀座が眼下に見下ろせ、利便性に優れたマンション。
大自然に囲まれながらの暮らしに憧れていた時期もありましたが、高齢者ほど都会に住むべきだと考えるようになった多湖さん。友達も来られるし、映画館にも行ける立地。何かあったときには病院へのアクセスもいいから安心だったそうです。

 

多湖さんの数々の名言の中に、こんな言葉があります。

 

私たちの頭は、環境に慣れる傾向にあって、
慣れた環境の下では、目も曇ってくる。
アイデア開発にとって、これほど危険なことはない。

 

高齢者と呼ばれる年齢になっても広く活躍していた多湖さんです。都会は、絶えず変化して慣れることなく、目が曇らない環境だったのでしょう。

 

人はどこで生まれるか、どのように生まれるか、自分で選べません。
しかし、自分の人生は、自分次第でかえることができます。
どんな人も必ず、いつか死にます。
どのように生きるかと同じように、自分が納得できる最期を考えたいですね。

 

多湖さんのご冥福をお祈りします。