高齢者向け住まいを選ぶに当たっては、住まいにおけるサービスの提供体制が非常に重要となります。
以下では、サービスを利用する上で大切なポイントを4つにまとめていますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
実際の生活を送る上では、職員との関係も重要な要素な要素となります。
それぞれの住まいにおいて、見学や体験入居などを実施している場合もありますので、これらの機会を活用にて、どのようなサービスが受けられるかを確かめることも有効です。
<チェック1> 職員の配置状況はどうなっているか
入居した場合に受けたいと思っているサービスの内容と合わせて、ご自身が納得できる職員の人数が配置されているかどうかを確認する事が必要です。なお、介護保険サービスを提供する「介護付き有料老人ホーム」では、3人の要介護者に対し。1人以上の介護・看護職員*を配置する事が義務づけられています。
*この比率は、夜勤や休暇の職員を含めた少人数のよるものであり常時、この人数が勤務しているわけではありません。
<チェック2> 職員がどのような資格を持っているか
入居者の健康管理を行う「看護師」、専門的な技術・知識を活用して入居者を介護する「介護福祉士」、身体機能の維持・回復を図る為のトレーニングをサポートする「理学療法士」など、専門的な資格を持った職員がどのように配置されているかどうか、ご自身の必要性を考慮して確認する事も重要なポイントとなります。
<チェック3> 夜勤の勤務体制がどうなっているか
緊急時にきちんと対応出来る体制を確保しているかどうかを知る上で、夜間の職員の勤務体制も一つの目安となります。「夜勤」とは夜間も寝ずに勤務している職員がいる事、「宿直」とは住まいで寝泊まりしている職員がいる事をそれぞれ意味します。夜間は職員を置かずに、入居者からの緊急呼び出しに応じて職員が安否確認にやってくる体制を整える方式のお住まいもあります。
<チェック4> 医療・介護のニーズにどこまで対応できるか
年を重ねてゆくと、医療や介護が必要になるかも知れません。入居後に介護が重くなった場合や、継続的な医療が必要になった場合などに、引き続き、入居を続けながら必要な介護・医療支援のサービスが受けられる契約になっているかどうかも、重要なチェックポイントです。
これまでの退去者の退去理由を聞くのも良いでしょう。
サービスと介護保険の関係について
●「介護保険」の利用により、利用者は介護保険サービスの利用料に1割を負担することで、介護や家事援助などのサービスを受ける事が出来ます。介護保険を利用するためには、市区町村の窓口に相談をして「要介護認定」を受ける事が必要です。
●介護保険の対象外となるサービスの費用や、介護保険の限度額を超える分のサービスの費用については、その全額を利用者が負担することとなります。ご自身が受けようとしているサービスが介護保険の対象になっているかどうか、費用負担がいくらになるのか調べておくことも大切です。
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