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体温と生活のリズム ~夏の危険①熱中症~

亀山 奈美恵

これから高齢化社会が続く中で、少しでも多くの高齢者の方のお役に立てればと思い、今まで培ってきた経験を活かし、たくさんの方の思いや希望を叶えられるようにご本人やご家族、たくさんの方の笑顔を見る為に、安心して生活できる様に全力でサポートしていきたいと思います。

発汗などの体温を調節する機能が低下する

高齢者では暑さ、寒さに対する感覚が鈍くなり、身体の反応も弱くなっています。

具体的には、暑くても汗をかきにくく、汗の量も少なくなります。

また暑いと皮膚の血流が増えて体内の熱を逃がそうとするはずですが、高齢者の場合、暑くても皮膚の血流量が増えにくくなります。

逆に寒くなっても皮膚の血流量があまり減らないため、体内の熱を逃がしてしまい、体を冷やしやすくなります。

若者と高齢者を暑い環境において、太ももの汗の量を測定

高齢者は日常生活中でも熱中症にかかりやすい

熱中症の年代別の発生状況をみると、若年層では屋外での運動や仕事により起こることが多くなっています。これに対し、高齢者では、屋外の場合でも散歩や買い物などの日常活動中、あるいは屋内で起こる割合が多くなっていました。

熱中症

熱中症にかからないために

こまめな水分補給を

高齢者には、あまり水を飲みたがらない人がいます。まわりの人も気をつけて、いつでも水分を補給できるようにしてあげましょう。 汗をかくほど暑いときは、スポーツドリンクを水で薄めたもので塩分も補給したほうがいいでしょう。

クーラーを活用する

高齢者にはエアコンを嫌う人も多いのですが、

風が直接あたらないようにして室温を28℃以下に保ちましょう。

エアコン

まわりの人も高齢者には気を配って

高齢者では発汗が少なく、暑いという感覚が鈍くなっているため、「暑い」と感じたときは注意が必要です。高齢者自身はもちろん、まわりの人も、室内の温度や、水分をとらせるなど、気を配ってあげることが必要になります。

出かけるときは日差しをさえぎりましょう

高齢者の場合、夏の炎天下の外出は避けるべきです。

日差しがそれほど強くないときでも、日傘や帽子などで熱中症対策をしてください。

熱中症02

熱中症の症状と対処方法


・軽症 めまい、たちくらみ、こむら返り

⇒涼しい場所に移動、安静、水分補給

・中等症 頭痛、吐き気、体がだるい

⇒涼しい場所に移動、安静、水分・塩分補給、体を冷やす

(自分で水分補給ができなかったり、動けない場合は、救急車の要請)

・重症 意識がない、けいれん、呼びかけに対し反応がおかしい
⇒涼しい場所に移動、安静、水分・塩分補給、体を冷やす
(ためらうことなく救急車の要請)

 熱中症対策の食事

簡単に調理できて、喉越しもよく、特に夏に偏ってしまいがちな栄養のバランスも取れるレシピをご紹介します。

そうめんひと工夫

ひと工夫すれば、喉越しのよいそうめんと一緒に、たんぱく質やビタミンも取ることができます。お試し下さい。

蒸し鳥(鳥肉に酒と塩を軽くふり、電子レンジで蒸し、細かく裂く)、いなりずし用の油揚げを細かく切ったもの、納豆冷奴錦子玉子などがたんぱく質。

ゆで野菜トマトわかめなどがビタミンやミネラル。これらを、そうめんと一緒に盛り付けて食べれば、栄養的にバランスがとれ、さらにおいしく頂くことも出来ます。

そうめん

 

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