高血圧を誘発する原因には、ストレスや肥満があります。
それを無理なく解消させる方法としては、軽い運動と言われています。
しかし高血圧の方に向いている運動もあれば、向かない運動もあります。
慢性的に血圧が高い方は動脈硬化の進行も考えられるため、主治医に相談の上運動メニューを考えてもらうのも
一つの選択肢と言えるでしょう。
ではなぜ運動が高血圧の改善に役に立つのでしょうか?
3つの要点にまとめてみました。
要点①運動で筋肉に刺激を与える
日頃使わない筋肉は運動により刺激を与えると新陳代謝が促進され体内の酸素消費量が増えていきます。
それに伴い、血管循環が活発になり、血液を余分に分配するため血管が拡張されます。
その結果、血管の抵抗が少なくなって、血圧が下がっていきます。
要点②ストレス解消
血圧を上げる要因の一つにストレスがあります。
ストレスを解消するために適度な運動が最適な理由は、運動をすることによって気分転換になるためです。
逆に、気分転換によりストレスを溜め込まない生活をしていると、副交感神経が刺激され血圧は低下していきます。
このようにストレスを溜め込まないことが血圧を下げることにつながります。
要点③有酸素運動
全身を動かす軽い運動(ジョギング・ウォーキング・水泳)は有酸素運動になります。
有酸素運動は脂肪の燃焼に効果があり、減量につながります。その結果として血圧は低下していきます。
また、運動をすることにより血管内で血管を弛緩させる一酸化窒素が自然発生します。
一酸化窒素が血管を弛緩させ、血圧をコントロールしていることが最近の研究でも明らかになっています。
有酸素運動は、20分以上継続することで効果がでるといわれてきましたが、
1日の中で10分を3回に分割してもよいという研究データもでてきました。
後期高齢者の場合は無理をせず、5分くらいからでも問題ないでしょう。
小さな積み重ねが、後期高齢者の呼吸循環機能の維持に役立ちます。
このように軽い運動は、ストレスの発散、肥満の解消は高血圧以外の糖尿病など、
他の生活習慣病の改善にもつながります。
無理のない範囲内で続けることが大事です。