夏は細菌による食中毒が増える時期です
毎年8月は厚生労働省にとって「食品衛生月間」に定められているように、夏場(6月~9月)は
細菌が原因となる食中毒が多発しています。
なぜ夏場に食中毒が増えるのかというと、その理由の一つが「高温多湿な環境」。
食中毒を引き起こす細菌の多くは、室温(約20度)で活発に増殖し始め、人間体温ぐらいの温度で増殖のスピードが最も速くなります。
また細菌の多くはジメッとした湿気を好むため、湿度も高くなる梅雨時期から食中毒が増え始めます。
ポイント1 食品の購入●食中毒予防ポイント
・生鮮食品は新鮮なものを購入し、表示がある食品は消費期限などを確認しましょう。
ポイント2 家庭での保存
・冷蔵や冷凍の食品は持ち帰ったらすぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。
・冷蔵庫や冷凍庫の詰めすぎに注意しましょう。めやすは7割程度です。
ポイント3 下準備
・手を洗いましょう。
・包丁、食器、まな板、ふきん、たわし、スポンジなどは使った後はすぐに洗剤と流水で良く洗いましょう。洗った後は熱湯をかけたりすると消毒効果があります。
ポイント4 調理
・加熱して調理する食品は十分に加熱しましょう。加熱を十分行うことで、もし、食中毒菌がいたとしても殺すことができます。めやすは中心部の温度が75度Cで1分間以上加熱することです。
ポイント5 食事
・食卓に付く前に手を洗いましょう。
・温かく食べる料理は常に温かく、冷やして食べる料理は常に冷たくしておきましょう。
めやすは温かい料理は65度C以上、冷やして食べる料理は10度C以下です。
・調理前の食品や、調理後の食品は、常温に長く放置しないようにしましょう。0157は常温でも15~20分で2倍に増えます。
ポイント6 残った食品
・残った食品は早く冷えるように浅い容器に小分けして保存しましょう。
・時間が経ちすぎたら思い切って捨てましょう。
・残った食品を温め直すときは十分に加熱しましょう。めやすは75度C以上です。
食中毒予防の3原則は、食中毒菌を「付けない、増やさない、殺す」です。
これらのポイントをきちんと行い、家庭から食中毒をなくしましょう。