高齢者にとって特に大切な「夏の健康」について
夏の暑さはとても過酷なものです。
特に高齢者の方々にはより一層深刻な問題でもあると思います。
平成24年の消防庁のデータでは、7月~9月期に熱中症で緊急搬送された人は全国で4万3,864人。このうち45%に当たる1万9,848人が、65歳以上の高齢者でした。
高齢者は若者に比べ喉の渇きなどを感じる時間が遅く、脱水症状になりやすいことがあったり、食欲不振から即体力低下などに繋がりやすく夏バテにもなりやすくなってしまいますので要注意です。
正しい知識でしっかりと健康を維持しましょう。
水分補給は充分に!
人間の体は何もしなくても1日に2300mlの水分が失われていきます。
私たちの体内は50~90%は水分で出来ています。しかし年を重ねる毎に少しずつ減少していきます。だからこそ特に高齢者の方はこまめな水分補給が不可欠となり、1日にコップ(200ml)7~8杯の水分を捕る必要があります。
睡眠は充分に!
夏場の夜は暑くて寝苦しい事もあることでしょう。
日中の生活リズムをなるべく崩さずに、睡眠をしっかりとるようにしましょう。
寝苦しさなどで夜間の睡眠が充分にとれない場合にはお昼寝で補っても良いでしょう。
室温調節を程よく!
これからの季節になると、深夜就寝中に発症し、翌朝亡くなって発見されるニュースを見かけることが多くなります。
高齢者の方は若い人に比べ体温の調節機能が低下していることが多いので熱中症になりやすい傾向にあります。
高齢者にとっては熱中症を誘発する室温というのはよくあると思いますので周りのご家族がこまめに室温調整に気を配ってあげましょう。
あなたはどうしますか?もしも……身近な高齢者に熱中症の症状が見られたら!!
・涼しい場所へ移動させる。
・衣服を脱がせ、体をゆっくりとさせてあげる。
・扇風機などで体へ風を送る。
・水分補給をさせてあげる。
・脇の下、大腿部の付け根、首を氷枕等で冷やしてあげる。
そして速やかに救急車で医療機関へ搬送してください。
軽度の場合でも、念のため医療機関での診察を受けることを進めてあげてください。