狭心症はどんな病気？

狭心症はどんな病気？

胸やあご、みぞおち、耳などが圧迫されるような痛みを感じたら、狭心症かもしれません。痛みや苦しさは数分から数十分続きます。狭心症とはどんな病気で、治療はできるのでしょうか。

①狭心症は冠動脈が悪くなる病気

狭心症は、冠動脈の血流が悪くなる病気です。血流が少なくなると、心臓が酸欠を起こし、心筋の一部が壊死します。それによって、強烈な胸部痛や激しい圧迫感があります。また、背中や肩、首に痛みを感じる場合もあり、吐き気がしたり冷や汗が出ることもあります。

多くの場合は、急に運動をしたり階段を上ったりした時に痛みが出ます。これを労作性狭心症と言います。また、夜半に寝ている時に痛みが起こるものを、安静時狭心症、冠攣縮性狭心症と言います。中には、安静時にも労作時にも痛みが起きる場合があり、不安定狭心症と呼ばれます。いずれも冠動脈の問題なので、循環器科や心臓血管外科の受診が必要です。

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②狭心症の原因は動脈硬化が深く関係している

狭心症には原因疾患が多くあります。糖尿病、脂質異常症、高脂血症、高血圧などが原因疾患で、これらにより動脈硬化が起こっていると狭心症の発作が起こりやすくなります。また、喫煙もこれらの疾患の原因に成り得ます。

③発作がおきたら

胸部痛などの発作が起きたら、どうすればよいでしょうか。数分でおさまって、その後はとくに症状がなければ緊急性はありません。数日中に循環器科を受診して心臓の検査を行いましょう。発作がおさまらず数十分続く場合や、１日に何度も発作を起こす場合は、救急車を呼んで緊急外来を受診しましょう。

治療は、大きく分けて服薬と手術のふたつがあります。発作が軽い場合は服薬治療になりますが、発作がおさまらない時には手術が必要かもしれません。手術は、心臓にカテーテルを入れてステントで血管を広げるものと、冠動脈バイパス手術があります。似たような症状の出る他の心臓病の可能性もありますので、きちんと専門病院で検査を行いましょう。

予後は、手術後の合併症がなければ問題ありません。服薬治療の場合は、毎日服薬する血管の薬と、発作が起きた時に頓服として使うニトログリセリンがあります。

発作後は安静を保って、急激な運動やサウナ、長風呂は控えましょう。

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