高齢者施設や公共の施設などでよく耳にしますが、その意味をご存じですか?
「バリアフリー」とは、もともとは建築用語で「バリア(障壁)」を「フリー(のぞく)」つまり障壁となるものを取り除き、生活しやすくすることを意味しています。
建物内の段差など、物理的な障壁の除去と言う意味合いから、最近ではより広い意味で用いられてきています。
私たちの周りには道路や建築物の入り口の段差などの物理的なバリアや、高齢者、障害者などの社会参加を困難にしている社会的、制度的、心理的なバリアもあります。
このように「バリアフリー」とは、高齢者や障害者だけではなく、全ての人にとって日常生活の中で存在するあらゆる障壁を除去することを意味します。
実際にどのようなものか見てみましょう。
自動販売機
車イスの方でも座ったまま購入できるように硬貨の投入口が低めに設置してあります。ボタンも番号がふってあり間違わずに選べます。
通路
高齢者の方でも安心して通れるように手すりが付いています。また手すりが二重にしてあり子供でも使えるようになっています。
バス
低床バスは車イスのまま搭乗できます。
バスの中には車イス用の専用スペースがありシートベルトもあり安心して移動することができます。
スロープ(玄関)
自宅の玄関や段差がある所に設置すると移動がとても楽になります。設置型と住宅改修で設置できる物もあります。
トイレ
車イスの方や小さな子供さんがいるお母さんが安心して利用できる広めのトイレです。
跳ね上げ式の手すりや小さな子供さんが座れる椅子もあります。公共施設のトイレには気分が悪くなったらボタンを押して知らせる物もあります。
バリアフリー社会の実現は、高齢者や障害者だけでなく、病気やケガをしている人などにとっても、安全で安心して生活していく上で重要な問題です。
そして、高齢者や障害者等にとっても障壁のない社会は、全ての人にとってますます住よい社会になっていくことがなによりの願いです。