一度獲得された知能が脳の器質的な障害により、持続的に低下したり、失われたりして日常生活に障害をおよぼす状態のことです。
認知症3大タイプ
脳血管性認知症
脳梗塞や脳出血など脳血管疾患のために、病気が起きた部分の脳の細胞の働きが失われることで発症します。損傷を受けた脳の部分の機能は失われますが、脳全体の機能が低下することが少ない病気です。
方麻痺・嚥下障害、言語障害など身体症状が多くみられ、脳梗塞の再発を繰り返しながら段階的に進みます。
症状や傾向
・男性に多い
・再発の恐れがある
・再発のたびに段階的に進行する
・機能低下はまだらに起こる
・初期には物忘れの自覚がある
・片麻痺など神経障害が起こりやすい
・人格は比較的保たれる
・画像診断で梗塞などの病巣が確認できる
アルツハイマー認知症
1番多い認知症。
脳内の異常なたんぱく質がつくられ脳の細胞の働きが少しずつ失われていく。
脳が萎縮し機能全般的に低下していく。
症状や傾向
・女性に多い
・ゆっくりと進行していく
・機能低下は全般的に進んでいく
・物忘れの自覚がなくなる
・初期には麻痺など神経障害は少ない
・人格が変わることがある
・診断で脳の委縮がわかる
レビー小体型認知症
脳内にレビー小体という特殊な物質が蓄積された結果、脳の細胞が損傷を受けて発症する認知症です。
手足の震え、筋肉の硬直などパーキンソン病に似た症状や、うつ病、物忘れと共に幻覚があらわれるのが特徴です。
アルツハイマー型認知症よりも比較的に早く進行していきます。
症状や傾向
・男性に多い
・なだらかに症状が進行する
・機能低下は全般的に進む
・初期には物忘れの自覚がある
・筋肉の硬直などが起こりやすい
・生々しい幻覚が起こりやすい
・被害妄想が起こりやすい
・人格は比較的に保たれる
・画像判断では脳の委縮が軽い
などがあげられます。
普段からの生活に気をつけていきたいですね。