私が施設で働いていたころの話です。
そこの施設に入居されているAさんが不眠の訴えがありました。
毎晩遅くまで起きておられ、朝もなかなか起きれないという昼夜逆転の生活が続いていました。
そこでアロマテラピーを取り入れました。
アロマテラピーとは、フランス語で、「アロマ=芳香」と「テラピー=療法」をかけあわせた言葉で
文字通り、アロマオイル(精油)の芳香成分を利用して、心をリラックスさせたり
不快な症状をやわらげたりするための療法という意味です。
施設では火の取り扱いができないため、コンセントに差し込むアロマポットを使用することになりました。
就寝前に心を落ち着かせる作用のあるラベンダーをポットに数滴入れ数日間使用したところ、Aさんの寝つきがよくなりました。
また、夜間何度もトイレに起きていたのがあまり起きることもなくなり朝も表情がよくなりました。
ニオイを嗅ぐだけでこんなにも変わるものかと実感しました。
また就寝前だけではなく、ゆっくりしたいときや、午後のお茶の時間などにも有効でした。
ストレスや運動不足、不規則な生活習慣などきち原因で、最近、眠りが浅く睡眠中に数回起きてしまうことや、身体は疲れているのに眠れない様な、睡眠障害を訴える人が増えていると言われています。
睡眠は、身体と脳の疲れを癒し、明日に備えるための大切な時間です。
夜ぐっすりと眠って朝スッキリと目覚め、活力にあふれた一日を送りたいものです。
就寝前に、鎮静効果の高いラベンダーやオレンジスイートなどのアロマオイルで、睡眠の環境を整えましょう。
効果のある使用方法
・ラベンダーとオレンジ
心や身体の自律神経のバランスを整えて不安や緊張をとる作用があるといわれています。
・ローズマリーとレモン
集中力を高め記憶力高める作用があり学習向きといわれています。
・イランイランとサンダルウッド
不安や緊張、ストレスを和らげるリラックス効果もあります。
使用上の注意
・鼻に近付けすぎないようにしましょう。臭いがキツイものもあります。
・火の取り扱いに気をつけましょう。
・アロマオイルは、とても濃縮されていて刺激が強すぎるため肌に直接付けるのは基本NG。
アロマは医療現場や介護施設でも多く取り入れられています。今後の動きにも気になりますね。