食事の工夫
高齢者になると指先の力も弱くなり、口まで食べものをもっていけなかったり、スプーンでうまくすくい上げられずに途中でこぼしてしまったりします。
そうすると、つい手を出してしまいたくなりますが、食事は自分で食べることが何よりおいしく、自立へのステップにもなります。
そこで、少しでも楽に食べらえるように工夫することが重要です。
食事の基本的な介助
・食事に必要なものを準備します。
・食事時間にはしっかり目が覚めるように早めに声をかけます。
・排泄は事前に済ませておきます。
・姿勢を整えできるだけ座って食べるようにします。
・食事は声をかけながら、いろいろ工夫をして少しでも楽に食べられるようにします。
・食事の介助は本人のペースに合わせます。
・歯磨きやうがい。入れ歯の洗浄をし、口に中を清潔にします。
・食後30分は入浴等を控えるなど安静にします。
市販されている自助具の種類
自分で食事をとりやすいように本人の状態に合わせて適したものを選びましょう。
◆はし
◆スプーン・フォーク
◆ホルダー
◆皿
◆コップ
◆滑り止めマット
調理の工夫
- 材料は小さく切る
老化により、飲み込む力が低下しているので、飲み込み易く小さく調理してあげましょう。
- 味付け(うす味)に工夫
味覚が低下しているので、濃い味のものを好みがちだが、血圧を今より高めないため、
食塩の過剰摂取を避けましょう。(香草・香味野菜・酢などを使用する工夫しましょう)
- 食欲をそそる盛り付け
色どりや形、器等で目を楽しませたり、季節の食品を取り入れ、食欲をそそる工夫をしましょう。
- 取りやすく、食べやすい工夫を
食事は、自立できるように、スプーンや手で食べやすい団子やおにぎりにしてあげましょう。
- 汁ものにはトロミを
汁ものはむせ易いので、片栗粉やゼラチンを使用してトロミを付ける工夫をしましょう。
- 量より質
食べ過ぎ防止、バランスの良い食事をするため、品数を多くし料理の組み合わせに変化させましょう。