認知症の方への接し方について
認知症といってもどの人もみな同じ状態になるわけではありません。その方を「認知症」とひと括りにするのではなくその方の背景を個別に探ることが大事です。
認知症ケアの視点が変わる5つのポイント
1.寄り添わない
2.自分を知ってもらう
3.話さない
4.相手に合わせる
5.五感に訴える
相手に合わせる
相手のテンポに合わせる、相手が発する言葉を多く引用するときはひたすら聴く姿勢に徹する。
認知症の方は自分を理解して接してくれる人を頼りにしています。
認知症が進行するとさっき話した内容を忘れて、何度も同じ話をしてしまいます。
“人として向き合う”
「相手に合わせる」ということは、目の前にいる方の言うことをうのみにして、願いをかなえるということではなく、対等な関係が存在している者同士としてしっかり向き合ってほしいということです。
混乱したりストレスを感じないように、別の方向に仕向けることが必要な時もありますが、別の視点で環境と道具を用意して、人として本来持つ喜怒哀楽の中で生きるということを感じることができれば、「認知症高齢者」ではない「人」の輪郭が見えてくると思います。
次回は最後その⑤について説明します。