ショートステイ探し、再び。-在宅介護実録 沈んだ太陽 第二十五回

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ショートステイ探し、再び。-在宅介護実録 沈んだ太陽 第二十五回

ショートステイ探し再び

介護・福祉


2017年07月05日

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介護者は多いほどいい?-在宅介護実録 沈んだ太陽 第二十四回
こんにちは、ミチルです。今回はポキさんの「続・ショートステイ放浪記」をお伝えします。

4年ぶりのショートステイ探し。

ポキさんが初めてショートステイのお世話になったのは、今から4年前のことです。そのあたりの経緯は、第十三回(このままでは共倒れ。-在宅介護実録 沈んだ太陽 )と第十四回(いざというときのために。-在宅介護実録 沈んだ太陽 )に叙述してありますが、今回はその後をご紹介します。

 

今年に入ってから、常宿だったショートステイが「夜間の人手不足」が原因で存続できなくなり、今後はデイサービスに特化して運営していくと発表しました。ようやく見つけた優良ショートステイでしたが、介護にはこういったトラブルはつきもの。仕切り直して、ポキさんのショートステイ先探しを再開したのです。

ポキさん節、炸裂。

最初に紹介されたのは、市内にある大手介護施設P園です。多床室があるため家計的には助かるのですが、ポキさんからはブーイング。室内にトイレがあるため「他人のオシッコ臭い」と言うのです。

年を取れば、そういうことはお互い様だと思うので「ハッキリ言うけど、あなたもかなり臭うわよ。自覚ないかな?」と、ピシャリ言ってやったのですが、自分のことは棚上げです。また、P園ではポキさんの嚥下を見て、朝食に粥を用意したらしいのですが、彼女はドロドロしたものが大嫌いなため「あんな死にぞこないが食うもん」と罵倒します。とにかく、“まんま(白米)”をゴビゴビっと喉を鳴らしながら噛まずに飲み下す人なのです。見ている方は窒息しないか気が気ではないのですが、本人はどこ吹く風。

シーズンオフのバンガロー風。

ホトホト困り果てケアマネに泣きついたら、今度はオープンしたばかりの施設を紹介してくれました。見晴らしのいい丘陵に建つログハウス風です。

「なんでこっちを先に紹介してくれなかったんだろう」と、やや不思議に思いつつ見学をしました。しかし、見て回るうちに違和感が――。まるで高原のバンガローのような佇まいですが、しばらくいると“閑散としたオフシーズンの”と、但し書きしたほうがよさそうと気づかされるのでした。だだっ広いスペースの割に人があまりいません。また、スタッフが妙に素人くさいのも気になりました。帰宅後ケアマネに疑問をぶつけると、言い難そうに「スタッフが集まらないんで、受け入れる人数も少ない」と言うではありませんか。とはいえ、ポキさんのような人間嫌いにはむしろ好都合ではと思い、4月に利用してみたのです。結果、惨敗でした。

天井が高すぎて寒かった」と、愚痴るポキさん。たしかに、開放的なインテリアで夏場は涼しそうですが、早春くらいだと寒がりの人には厳しいかもしれません。また、他の利用者さんから無視され、スタッフの目も行き届かなかったようで、1人でぽつんとしていたポキさんの姿が目に浮かび、それ以上は何も言えなくなりました。

優先順位をつけて選ぶ。

ホントに、どこも一長一短。限られた選択肢の中で「どうしても譲れないポイント」にフォーカスして選ぶしかなさそうです。ポキさんの場合は、尿臭と寒さを天秤にかけると、寒さのほうが我慢できないということになり、P園を利用することで落ち着きました。

あいかわらず行き渋っていますが、朝ごはんにまんまが出るようになったことは嬉しいようです。家族としてもポキさんには是が非でも続けてほしいと願っています。多少の臭いには目をつぶって、いえ、鼻をつまんでもらって。

 
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リハビリ型デイサービスの失敗談。-在宅介護実録 沈んだ太陽 第二十六回


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ミチル
埼玉在住のアラフィフ。翻訳家、ライター。 30年ほど前、育ての母を介護するため大学を 中退した元祖ヤングケアラー。現在は、縁の なかった産みの母ポキさん(83歳)が認知症 となり、2度目の介護をスタート。 都心の外資系OL生活から一転、数十年ぶりに 閉鎖的な田舎に引き戻され、七転八倒の日々。 2016年、放送大学卒業。
ウチシルベ