リハビリ型デイサービスの失敗談。-在宅介護実録 沈んだ太陽 第二十六回

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リハビリ型デイサービスの失敗談。-在宅介護実録 沈んだ太陽 第二十六回

介護・福祉

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2017年07月19日

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ショートステイ探し、再び。-在宅介護実録 沈んだ太陽 第二十五回

こんにちは、ミチルです。今回は「リハビリデイサービス」の体験談をお話します。

認知症と持病は悪化の一途。

先月、ポキさんの介護認定がありました。更新認定だったので2年ぶりで、前回同様「要介護1」でした。主治医は「かなり(認知症が)進んだかな」と言っていたのですが、ケアマネからすると「自力でフロにもトイレにも行けるから。厳密に言えば、要介護1.5くらい」らしいのです。

 

とはいえ、持病の変形膝関節症は悪化の一途をたどるばかり。先日も「足が痛い、膝が痛い」と騒ぐので整形外科に連れて行ったのですが、なんとレントゲンに“骨折痕”が見つかったのでした。いわゆる「いつのまにか骨折」で、本人もわからないまま治ってしまったようです。

 

骨折しても自覚のないポキさんにはアッパレですが、とにかく「せっかく来たのだから、痛み止めの注射を打ってほしい」と食い下がりました。しかし、医者からは「このおばあちゃん、認知症でしょ?痛み止めの注射なんかしたら、痛くてギャーギャー騒ぐからやらない」と、あっさり却下され、結局、鎮痛剤だけもらって帰宅したのでした。

リハビリ型デイサービスを申し込み……

この顛末をケアマネに話したところ、隣町にできたリハビリ型のデイサービスを薦められました。介護保険適用施設なので、ポキさんなら1割負担で済みます。プログラムには「椅子ヨガ」もあり、なかなか期待できそうなので、ポキさんには内緒で体験申し込みすることに。送迎サービスもあるのですが、見学も兼ねて終了時刻に迎えに行くと連絡したのです。

当日午後4時半、無残なポキさんがいました。長テーブルの真ん中で、彼女を境に左右におしゃべりグループができていたのですが、そのどちらにも入れずポツンとしていたのです。

ここのスタッフは何をしてるんだろう–不穏に思っていると、若い女性スタッフが現れて「ポキさん、おとなしくてニコニコしてましたよ」と一言。よくよく話を伺うと、ほとんどの利用者は要支援1、2くらいで、認知症はポキさんだけだったのです。常連さんたちは、まるでフィットネスクラブ帰りにファミレスでお茶してるオバさま方のようで、明らかにポキさんとは毛色が違います。

「じゃ、帰ろうか」。居たたまれなくなり、ポキさんをせきたてると、バサーーッ。いきなり、ポキさんの身体から白い粉が落ちてきました。「あ、和スィーツの粉ですね。大丈夫ですよ」おかしそうに嗤うスタッフ。ティータイムにイチゴ大福が出たそうです。だれからも話しかけられず、ただ黙々と大福に食らいつくポキさんの顔が目に浮かびました。

 

「あのー、母にはモチとかは食べさせないようにしてるんですけど」と言えば、それは聞いていなかった、残念。このスィーツは他の利用者さんには人気なんでと、最後まで違和感のある対応をされ、こちらこそ残念という印象でした。

ヨガにはもう懲り懲り?

翌朝。生まれて初めてヨガをやったポキさんは、普段使わない筋肉を使ったせいか、背中を痛めて起き上がれなくなっていました。湿布を貼り、布団をかぶってわめき散らします。心配したケアマネが駆けつけると、布団の上に起き上がるや「こんなことさせられただぁー」と、なんどもなんども拝む真似をするのです。「ありゃぁー、宗教だぁ。もう二度と行かねー」と、彼女にはヨガのポーズもへったくれもないのでしょう。

本人の意向を聞かずにしたことなので、何を言われても返す言葉がありません。相手にとって良かれと思ってやったことが、すべて裏目に出た形です。

3日後、どうにか立てるようになったポキさんですが、今日に至るまで一切のリハビリを拒否する頑固者です。やれやれ。

 
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ミチル
埼玉在住のアラフィフ。翻訳家、ライター。 30年ほど前、育ての母を介護するため大学を 中退した元祖ヤングケアラー。現在は、縁の なかった産みの母ポキさん(83歳)が認知症 となり、2度目の介護をスタート。 都心の外資系OL生活から一転、数十年ぶりに 閉鎖的な田舎に引き戻され、七転八倒の日々。 2016年、放送大学卒業。
ウチシルベ