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見当識障害について

記事公開日:2019/05/16、


見当識障害について

見当識障害とは認知症の方によく見られる障害です。ここでは、見当識障害の症状や実例、対処方法などについてご紹介していきます。

見当識障害は誰にでも起こりうる障害ですので、是非知っておきましょう。

 

見当識障害とは

見当識障害とは、見たものを認識できない障害のことを言います。例えば、私たちであれば時計を見れば時間が分かりますし、知っている場所であればここはどんな場所かということもわかります。友人や家族に会えばその人が誰かも分かります。

見当識障害になってしまいますと、その時間や場所、人が分からなくなってしまうのです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

時間

私たちであれば、時計を見なくておおよその時間を知ることが出来ます。体内時計はもちろんですが、明るさや気温など、様々な情報を取得しながらおおよその時間を知れます。

しかし、見当識障害になりますと、そのおおよそという概念が無くなってしまいますし、時計をみてもそれを時計と認識することが出来ず、時間が分からなくなってしまうのです。

また、時間だけではなく、季節もわからない、夜間を昼だと思ってしまうなど、様々な部分で理解が出来なくなってしまうのです。

 

場所

場所に関しても時間と同じようなことを言えます。建物や景色を見たとしても理解が出来ません。これを街並失認といいます。その名の通り街並みをしてもその街がどこなのかを理解できません。

また、道順障害と呼ばれる見当識障害もあります。これは、歩きなれた道だとしても急に道順が分からなくなる、道順が分からないので、自宅に帰ることが出来ないといった障害です。

 

人の見当識障害は、まったく誰か分からなくなるという訳ではありませんが、その人の名前が分からない、自分との関係性が分からないという障害が起きてしまいます。

特に見当識障害を患わっている場合は、精神的に不安定になりがちですので、他人に対して攻撃的になりやすいです。注意しておきましょう。

 

見当識障害の原因とは?

見当識障害はどのような原因で起こるのでしょうか?見当識障害が起こる原因としては、アルツハイマー型認知症が主な原因とされています。また高次脳機能障害も挙げられます。

アルツハイマー型認知症は脳の萎縮によって引き起こされる病気であり、高次脳機能障害は脳の一部の障害によって引き起こされる精神障害のことを言います。

この2つが主な原因です。

そのため、アルツハイマー型認知症になっている方の大半は見当識障害を持っているといわれています。

また、その他には環境変化や身体へのストレスが起きてしまいますと見当識障害が現れることもあります。例えば、手術です。手術を行うと病院に入院する必要があります(環境変化)、手術を行うことによって体への負担が出ます(身体へのストレス)このことによって見当識障害が出てしまう可能性があります。

 

見当識障害から起こるトラブルについて

見当識障害が起こりますとどのようなトラブルが起こるのでしょうか?実例を見ながらご紹介していきます。

 

ケース① 時間に掛からわず外出しようする高齢者

妻と2人で暮らしているAさん(男性、80代)は、アルツハイマー型認知症の診断を受けていますが軽度でした。多少の物忘れがありましたが、数日前から夜中に理由もなく散歩に行こうします。

妻がいくら時間を伝えても、夜の風景を見せたとしても「朝の散歩に行く」と聞きません。また、一度散歩にいってしまいますと数時間は帰らず、道に迷うことがりました。とうとう昨日は自宅から出たまま帰らず、警察に保護されて帰ってきてしまいました。

 

ケース② デイサービスに行くことへ拒否する高齢者

独居高齢者であるBさん(女性、80代)は以前まで普通にデイサービスに行っていましたが、ある日を境にデイサービスにいくことを拒否するようになりました。

拒否の仕方が見当識の症状でした。最初は「まだデイサービスに行く時間じゃないでしょう?」と拒否していました(時間の見当識障害)。次に「あなたはデイサービスの職員じゃないでしょう?」と拒否(人の見当識障害)が見られたのです。

 

ケース③ 手術後に見られる見当識

転倒をして骨折、その後病院で手術をしたCさん(80代、女性)は術後の見当識障害に悩まされていました。病院という場所が理解できない、看護師が理解できない、お見舞いに来てくれた友人を理解できないなど、様々な場面で見当識が見られて常に混乱をしている状態でした。

本来であれば、すぐにでもリハビリを開始する予定でしたが、リハビリをすることが出来ずに結局車いす状態のまま入院することになりました。

 

見当識が起きた際の対処方法について

見当識障害が起きた際はどのように対処をしていくことが望ましいのでしょうか?ポイントとしては、安全性を確保すること、本人の言っていることを否定しないということです。

それぞれ見ていきましょう。

 

安全を確保する

見当識の中でも道に迷ったり、外出したら帰ってこないなど、本人の生死にかかわる見当識の場合は、安全を第一に確保しておくことが大切になります。外出を止めるのは無理だと思いますので、出来る限り一緒に行動をする、もしそれが難しければデイサービスやショートステイなどを利用することをお勧めします。

 

本人の話すことを否定しない

見当識になりますと、私たちでは考えられないような行動や発言をすることがありますが、決して否定をしてはいけません。否定をすることによって、余計に混乱してしまう可能性があるからです。

いったん本人の言うことを受け入れて、違う話題に話をすり替えたりすることが最も適切であるといえます。

 

病院受診がおすすめ

見当識障害は脳の病気ですので、病院に受診をすることをお勧めします。特に初期症状の場合は早めに受診をすることによって症状が治まることもありますので、見当識の疑いがあれば早めに受診をするようにしましょう。

最近では物忘れ外来などの専門機関もありますので、積極的に相談をするようにしましょう。薬の処方などで症状が治まることもあります。

 

認知症との関連性について

見当識障害と認知症は非常に深い関りがあります。認知症の中核症状(主な症状)に見当識障害が含まれているのです。認知症=見当識障害であると考えても間違いありません。

また、認知症は季節の変わり目に症状が悪化する場合があります。特に秋や冬など寒くなる時期には症状が出やすいといわれていますので、特に注意することが大切になります。

 

家族はどのように付き合うべきなのか?

もし同居している方が見当識になってしまった場合は、家族としてはどのように接して行けばよいのでしょうか?ある程度割り切れる場合であれば、問題ありませんが、本人と真剣に向き合ってしまう場合は第三者が間に入った方が良いといえます。

ケアマネジャーなどに依頼をして距離を少し置かせてもらったり、直接本人とかかわる時間を軽減することが大切です。

家族は24時間365日ずっと一緒に過ごすことになります。その都度見当識障害を持っている本人と接すると介護者はストレスを感じてしまいますので、適度に距離を置きつつ生活をしていくことがうまくいくポイントであるといえます。

 

まとめ

見当識障害は健常者から見ると、変なことを言っているように見えますが、本人としては至って正常です。

しっかりと見当識障害について理解を深めておくことによって、対応もわかってくるかと思いますので、見当識障害の病気について知っておきましょう。

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