すこし前に録画しておいた番組をもう一度見直しました。
クローズアップ現代で放送された、介護からの卒業という番組です。
内容は市町村が主体となって要支援の方にサポートを行って、介護認定が必要なくなるようにする取り組みです。
埼玉県の自治体の取り組みで、すでに参加者の4割の方が自立に復帰しているそうです。
手順としては、最初に本人に対して聞き取り調査を行い、どれだけがんばれば、以前できていたことを楽しめるようになるかを具体的にイメージしてもらうようです。
たとえば、買い物は好きだけど足が痛くて今は行けない。
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デイサービスに通いながら、筋力トレーニングをがんばれば、自分の足で買い物に行くことができて、友達と会っておしゃべりができるようになりたくないですか?
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そのために必要なトレーニングプランをケアマネのプラン作成に任せるだけでなく、リハビリの専門家や管理栄養士も入ったチームで個別のプランを作り、過剰な介護にならない計画を立てるそうです。
やはり具体的な目標があって、それが楽しいことであれば少しぐらい無理をしてもがんばろうという気持ちを引き出すことができるというのは、どんな年齢でも共通することです。
他にも要支援にならないようにする為の取り組みで、男性向けの料理教室や体操教室などを企画し、その講師役を同年代の元気なボランティア講師が行うことで、自分たちと同年代の人が、あんなに元気にやっている姿を目の当たりにして、自分もがんばらないといけないというモチベーションが上がるそうです。
少し内容は違いますが、スタッフの対応で入居者さんが元気になったり、認知症症状が改善されたり、意欲が出て新しいことに挑戦しようとする気持ちを上げてくれるという事例を出している老人ホームも出てきています。
これからの老人ホーム選びには、そのような選択肢が出てくるのかもしれません。
私たちもそのような取り組みを行っている所をしっかりと把握しておきます。