認知症の方がベッドから起き上がって転倒したりするリスクに関してご相談をよく受けます。
老人ホームやサービス付き高齢者住宅にご入居するにあたっても、転倒リスクはなくなるのか、どの程度安全なのかは非常に心配になられるかと思います。
その一つのリスク回避方法として、導入されている幾つかのセンサーマットがあります。
■床に敷くタイプのマットセンサー
これは離床して床に足をつけられた時に反応します。
そのまま立ち上がって歩き始めると転倒する危険性がある場合などに利用することが多いです。
■ベッドセンサー
こちらはベッドに敷くタイプのもので、身体が起き上がったことで反応します。
マットセンサーより、より危険リスクが高い場合に利用することが多いです。
身体が起き上がった瞬間に職員に知らされるので、職員が駆け付けた時にはまだ立ち上がる前だったりすることが多いのが安心です。
そのほかに転倒リスクの回避とは少し違うのですが、マットの種類の中で別の優れものを導入されている所もあります。
■眠りスキャン
こちらは転倒リスクの危険回避というものではないのですが、眠りについての質などをマットを通して管理してくれるから驚きです。
身体は横になっているけど、起きている、睡眠状態にあるなどがグラフで示されます。
眠りと健康状態は非常に深い関係にありますから、それらを科学的に知るということも深い意味がありますし、
さらには夜間のオムツ交換やお声かけ時にも寝ているか否かを見て行えるので、無駄に起こすことも避けられて、ご本人様の生活がより快適になるでしょう。
もちろんご自宅で過ごすことも素晴らしいことですが、老人ホームや高齢者住宅の設備の充実を通しての気配りもすごいものがあると思います。