普段伺っている施設さんが、認知症予防のデイサービスを行っているということを聞き、興味がわいたので見学に行ってきました。
毎日午前と午後に3時間、5人~7名の利用者さんと3名のスタッフで行われています。
伺ったときには始まりかけていましたが、皆さんがパソコンのモニターをじっと覗きこんでいました。
よく見ているとグーグルマップのストリートビュー(航空写真を使った地図を使って、見たい場所の写真が見れるサービス)を使って、あるおばあちゃんの生まれた家の場所が、今どのような風景になっているのかを、みんなで探していました。
おばあちゃんは、自分が生まれ育った懐かしい思い出が蘇って食い入るように見ていました。毎回順番にそれぞれが生まれ育った場所への小旅行を行っているそうです。
その後30分単位でプログラムが入れ替わります。
特徴的なのは音楽を効率よく使っていることで、メインの楽器がアコーディオンです。進行役の絶妙な合いの手とアコーディオンのレトロ感のある音色が上手くマッチしていて、ちょっとした漫才を見ているようです。
それぞれのプログラムの中に歌う、考える、話す、思い出すという目的が含まれていてそれらを3名のスタッフが積極的に利用者さんと関わりながら引き出していきます。
歌の時間では、毎週新たな課題曲を決めて、次の週までに覚えてくるという宿題が出されますので、1週間の間に一生懸命練習をして発表することを繰り返して、すでに100曲を越えた方も数名いらっしゃるそうです。
3時間しっかりと行いかなりの頭を使うのですが、終わったときの表情は楽しそうでした。
興味のある方はぜひ一度見学してみて下さい。
ご紹介いたします。