デイサービスというと通常はレクレーション、運動、入浴などが多いと思いますが、先日少し違ったデイサービスを見る機会がありました。
一見するとおしゃれなカフェのような内装とインテリアで、非常に落ちついた雰囲気と空気が流れています。
表には看板もなく、送迎車にも名前は書いてありません。
公園の横にある静かな住宅地の中にあるので、時々本当のカフェだと思って入ってくるお客さんがいるくらいです。
こちらのデイサービスのオーナーは元々ホテルマンから介護の仕事についたそうで、最初の頃はスタッフ達の利用者の方への接し方や言葉遣いに驚いたそうです。
その時にいつか一人一人とゆとりを持って向き合う接客ができて、利用者それぞれが自分のやりたいことをゆったりとしながら過ごせる場所がをつくりたいと思い、このような老人向けデイサービスを開くことになったそうです。
通常はお風呂に入って、アロママッサージをして、映画を見たり、音楽を聴きながらゆったりとお茶を飲むという感じで時間を過ごします。
できるだけ介護という空気を消して、なじみの喫茶店に遊びに来ているという雰囲気を大切にしています。
天気の良い日は買い物に行ったり、目の前の公園を散歩しながら、ぼんやりと遊んでいる子供たちを眺めたりしていることもあるそうです。
実際の利用者さんは、通常のデイサービスのようにグループでの活動が好きではない方や、人付き合いが得意ではない方が多いようですが、スタッフがひとりひとりと向き合って話を積極的に聞くことで色々な昔話や趣味の話などに花が咲くとのことでした。
このようなデイサービスは数少ないですが、今後もっと多くの種類のシニア向けサービスができてくると思います。
高齢者住宅を選ぶことと同じように、日中をどう過ごすかというのは非常に重要になってくると思います。
一風変わったデイサービスに関する情報がありましたら、ぜひ教えてください。見に行って取材してきます。