これから介護の現場で最も気が抜けない季節、暑い夏がやってきます。
介護の現場で夏を乗り切る為に気を付けている事を大きく3回に分けて記事を書いていきます。
- 夏の危険① 熱中症
- 夏の危険② 食中毒
- 夏の危険③ 夏バテ
今回は熱中症ついて書きます。
- 熱中症とは
- 高齢者が熱中症になりやすい理由
- 高齢者の熱中症予防対策
熱中症とは
高温多湿な環境下で、体内に水分や塩分のバランスが崩れたり、体温調整機能がうまく働かないことにより、体内に熱がたまり、筋肉痛や大量の発汗、さらには吐き気や倦怠感などの症状が現れ、重症になると意識障害などが起こります。(参照:厚生労働省)
総務省消防庁の発表では、ここ数年で熱中症による救急搬送者が急増。2012年7月には2万人を超え、同月としては2008年以降最多となりました。
また、高齢者の割合が約半数近くを占めており、高齢者ご本人やご家族にとっては、充分に注意をしなければならない季節がやってきました。
高齢者が熱中症になりやすい理由
熱中症になりやすい理由は大きく3点に分ける事が出来ます。
3点の中で一つでも当てはまる点がありましたら気を付けましょう。
・体温調節機能が衰えている
高齢になると、汗をかきにくくなり、体温を下げることが困難になってくるため、体内に熱を溜めこみがちになる。
もともと体内の水分量が不足しがちである
体内に保持されている水分量が若い人に比べて少ない上に、のどの渇きも感じにくくなる為、水分補給も不足しがちになる。
気温に対して鈍感になる
皮膚の体感センサーが鈍くなり、暑さを自覚しにくくなる。よって、衣服で調節したり、冷房で空調を調節するなどにも対応を怠りがちになる。
では熱中症らないための効果的な対策は、どのようにすればよいのか「高齢者の熱中症予防対策」で紹介してきます。
高齢者の熱中症予防方法
これから紹介する高齢者の熱中症予防方法は、総務省消防庁が発表している「熱中症分類と対応」から引用してきた方法です。
部屋の室温&湿度をチェックする
高齢になると体感で感じる温度の間隔が鈍感になるため、体感に頼ることは避けましょう。温度計と湿度計でこまめに確認し、風通しをよくしたり、エアコンで温度調整をするなどの心掛けが必要です。
暑さを避ける
「暑い」と感じたら、すぐにエアコンをつける。また窓側にブラインドやすだれなどの直射日光による温度上昇を避ける。また冷却材等のグッズも上手く活用しましょう。
水分補給をこまめにする
のどが渇いてから、水分補給をするのではなく、こまめに水分補給をしましょう。1日の水分補給は1リットルを目安にしましょう。
熱中症について まとめ
熱中症は体弱い高齢者にとっては注意しなければいけません。
こまめに水分補給をして、室内の温度や湿度をしっかりとチェックしましょう。
暑い夏を乗り切る為に注意しましょう。
次回は、「食中毒」についての記事です。
≫熱中症対策についてはこちらの記事もお読み下さい。≪