糖尿病は全身の病気と言われるように、様々な機能が低下し、合併症などの危険も多いです。
また理由は様々ですが、長年の不適切な生活習慣の蓄積などによってもたらされる生活習慣病に代表される病気です。
この調査は国勢調査の調査区より無作為に調査して全国民の健康を推計している。
すると、糖尿病を強く疑われる成人男女が約950万人にのぼることが明らかになった。(2012年調査)
糖尿病調査は5年に一度推計しており、前回(2007年)から約60万人増加した。
また高齢者60代、70代になると糖尿病予備軍が急速に増加するといわれる。
原因としては、高齢になるに伴い、糖を代謝する耐糖能(たいとうのう)が低下することが考えられる。
○糖尿病の原因
糖尿病とは膵臓から分泌され、血液中の糖の濃度を下げる働きをするホルモンであるインスリンが、何らかの原因で十分に作用しなくなったため、血液中の糖の濃度が高まり、様々な症状を示す病気である。
○糖尿病の種類①『Ⅰ型糖尿病』
インスリンが全く出ない。又はほとんどなく、インスリンの絶対量が足りない為に糖尿病になってしまうもの。
○糖尿病の種類②『Ⅱ型糖尿病』
インスリンが分泌されていても、必要量よりも少なかったり、インスリンの作用が不十分なことにより生じるもの。日本人の場合、全糖尿病患者の約95%を占める。
○糖尿病の症状
始めのうちはほとんど自覚症状がないが、高血糖(血液中の糖分の多い状態)が続くと、口渇、多尿、多飲、体重減少、その他にも様々な症状があらわれる。
○糖尿病の3大合併症とそのた合併症
・糖尿病腎症…進行すると腎不全となり、身体の中の老廃物が排泄出来なかったり、水分調整が上手くいかないようになり、週に数回の人口透析が必要になる。
・糖尿病神経障害…自律神経障害による発汗異常、インポテンツ、感覚神経障害および運動神経障害による下肢筋の筋力低下、下肢のしびれなどを生じる。進行すると、潰瘍や下肢の壊疽(えそ)を生じることがある。
・糖尿病網膜症…網膜の血管に障害が生じるもの。眼底出血や網膜剥離へ進行すると、ひどくは失明を招くことになる。
・脳梗塞…脳の血管が動脈硬化を起こし、詰まったり、破れて出血したりする。
・狭心症や心筋梗塞…心臓の血管が動脈硬化を起こし、狭くなったり、詰まったりする。糖尿病のひどい方は発作中も胸の痛みが無い場合もある。
・下肢閉塞性動脈硬化症…脚へいく血管が動脈硬化で細くなり、血流不足となった結果、足の冷えや歩行時のふくらはぎの痛みなどが生じる。
次は糖尿病の予防と改善について紹介します。