こちら尼崎市の2号線から少し南側に入った大庄北にある“えみうむ大庄北”の高齢者住宅では様々な活動が活発に行われています。
こちらはレクリエーションの活動スケジュールです。
時々、ご家族様の中には「高齢者住宅に入所すると暇すぎて認知症が進むのでは?」と心配される方がいらっしゃいます。
「入居者同士のおしゃべりや、デイサービスの利用などで刺激をうけられるようにしましょう。」などとお話させて頂きます。
入居者同士のお話はタダですが、デイサービスは介護保険サービスを利用することになるので、有料です。
しかし、こちら「えみうむ大庄北」のような施設内レクリエーションに参加するなら、無料参加出来ます。ずっとで考えると大変お得です。
毎日日替わりでメニューがありまして、金曜日は水彩絵画です。
この日は、水彩画をしたり、大人の塗り絵をしたりとご要望にも合わせて工夫をして下さっています。
午後14時~16時ぐらいの間に参加は自由で次々にご興味のある方がお見えになります。
もちろん、ご要望があればお迎えにも伺ってくれます。
とてもアットホームな和やかな雰囲気の中、席についた人から順に早速始められていきます。
お話を伺ったところ、本当に絵を描くことがお好きで、この時間が待ち遠しいそうです。そんなに熱中できるご趣味をいつまでも持てることが素敵ですね。
元々、絵画がお好きだった方もいれば、こちらに入所するまでは全く興味の無かった方もいらっしゃいました。
それでも毎週マイぺースで続けていると、やはりご上達されるそうです。
こちらが作品です。
またこんな風に飾ったりも出来ます。
これらはアートセラピーとして良い影響を与えてくれています。
■アートセラピーとは?
アートセラピーは広い意味で色々と使われていますが、高齢者や精神障害を持った方などが「作品作成」に携わったり、又は観賞したりするだけで、治療やリハビリテーション、生活の質向上に役立つとされています。また作品を拝見することで、その方が言葉で表現できない内に秘めるものを読み取ることもでき、治療や介護に役立つとも言われています。
■アートセラピーの効果
「趣味・生き甲斐の実現」「役割発揮の有無」の改善、「制作の自主性」や「他人を褒める」などの肯定的な反応や言動をもたらすことへ導いてくれます。
また、認知症の高齢者に関しては「周辺症状」や「ストレス」への改善へも役立つと言われています。
アートセラピーは精神活動に良い影響をもたらすことは証明されており、落ち着いた環境を用意し、高齢者が自身でできることは促すケアをしていくことで、様々な改善が見られるとされています。
実際にレッスン風景を拝見していると、とても穏やかな空気の中でイキイキと取り組む姿が見られました。
昼食後の本当に楽しい時間を過ごしておられることが、どの方も表情に出ておられて、こちらも参加したくなるほどでした。