ご高齢者が家庭内の不慮の事故で救急車を呼ぶケースの約7割は“転倒事故”だそうです。そしてその内の約7割が居室内で起こっているものというので驚きです。
事故には色々な原因がありますが、朝からの体操はそんな事故の起こる可能性を減らしてくれるものと、力を入れている高齢者住宅も増えてきています。
本日は尼崎市大庄北にある高齢者住宅の毎朝の体操にお邪魔いたしました!
では体操の中身を見てみましょう!
まずは皆で円になって出席を取ります!
その後に認知症の症状にもでてくる“見当識”を呼び起こすために、次の確認をしていきます。
『今日は何日ですか?』
『今日は何曜日ですか?』
認知症が進むと「ここがどこで、今がいつ?」なのか見当がつかなくなります。ここでは見当識の状態によって、ある人には発言してもらい、やや困難になってきている人にも意識をしてもらうことで脳に働きかけていきます。
そして“がんばるそ!ポーズ”をして全身に力を漲らせていきます!
『今日も頑張るぞ!』
先生のお見本です。
これはお好きなポーズで良いそうで、身体の端々までエネルギーを走らせて元気を行き渡らせます。
朝の体操テレビに沿って、立てる人は立ち、座ったままが良い人は座ったままリズムに沿って腕の上げ延ばし、身体の曲げ延ばしをしていきます。
転倒防止の為に体操というと筋力を付けることばかりを意識しがちですが、とっさの行動で転倒が防げたりもします。
それに関連するのは、とっさの脳の判断とその指令を身体に届けて反応できることも重要です。
例えばつまづいた時などの、とっさの対応のことです。それに活かせるのが、“じゃんけん体操”です!
最初は“手じゃんけん”です。
『じゃーんけん、ポン!』
『先生に、勝ってくださぁい!』
体操の先生が出した“チョキ”に対して、“グー”を出さないといけません!!
次は“足じゃんけん”です。
『じゃーんけん、ポン!』
『今度は、先生とあいこになって下さい!』
ワイワイ楽しそうでした!
朝ごはんの後、自由参加で食堂に集まって毎日これらの色々なプログラムを約1時間行ってくれます。
これで今日も安全で楽しい1日が送れますね♪