相談員としての役割

お住まい相談員の日々

はじめまして。8月からウチシルベ福岡本部に加わった深川です。

私は以前、特養の老人ホームの介護員、老健の事務員、有料の入居相談員と介護の現場を色々経験してきました。その中でも、やはり有料の相談員を務めていた時は、人生で一番良くも悪くも色々な経験をさせて頂いたと感じています。

ご相談内容は、もちろんケースによって様々。自宅に夫婦2人で生活をしているので将来が不安です。病院を退院しなければならないが、自宅では困難。現在、親と同居しているが介護が重くなって来たので、同居は難しくて。親が一人で生活しているが、認知症が進行し昼夜・徘徊をして近所に迷惑を掛けている。本当に様々なケースが多々ありました。その1件、1件のご相談に真剣に向き合い、大げさかも知れませんが、私は家族の一員みたいになって考え、取り組んで来ました。高齢者施設の入所はやはり、普通のマンションや家に移るのとは違います。年齢を重ねていく上で、慣れた生活の場を変えると言うのは、よほど勇気がいります。その悩みや、不安感を取り除くのが、自分の仕事だと自覚をしていました。また、施設側からしてみれば、数ある施設の中から、選んで入居して頂く程うれしいものはありません。

しかし、誰しもが、皆入居すれば良いと言う訳ではないと思います。もちろんその方に合ったケアや生活スタイルが有りますので、必ず他施設を見学されたかも私は確認していました。相談員とは、入居を促進するだけでなく、その方々の気持ちに少しでも寄り添えるかが一番大切なのです。また、入居して頂いたら、それっきりではなく、アフターフォローこそ重要だと思います。だから、私は入居後の一日目を過ごされた後は、必ず本人様の状態を確認し、ご家族に状態の報告を行い、暇さえあればフロアに上がり、介護員やナースから色々と情報を聞いていました。

ある一例をご紹介すると、以前、私の担当でご夫婦お二人とも自立、在宅にて夫婦生活、子供がいないと言う方からのご相談がありました。今のままでは、将来が不安と言うことで将来的な施設入居を検討されていたのです。この方々のケースは入居までに、約一年以上掛かりましたが、最終的には、自宅を売却して施設入居を決めて頂きました。その入居後一日目に、お部屋を訪ねると、お二人からこう言われました。「施設だけで決めた訳じゃない。あなたが担当だったから、二人で人生最後の場所としてここに決めました。」この言葉を聞いて、初めて自分が今まで取り組んで来た事が報われた気がし、相談員としてのやりがい、充実感を味わえました。この言葉は今でも私の心の支えになっています。

これから高齢化社会は、ますます進んでいきます。

今、この瞬間にも悩んでいる方や、不安を抱えた方はたくさんいらっしゃるかと思います。

そんな方々の不安や悩みを取り除けるよう、以前経験した相談員の気持ちを思い出して、誠心誠意皆様のご相談に取り組んでいきたいと思います。