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親を老人ホームに入れるべきか迷うとき

曽根 るみ

曽根 るみ

自身も高齢の母親の介護をしながら、福岡本部にてお住まい相談員業務を高齢者家族の思いに寄り添い専門性の高い施設提案を行う。 全国の自治体・社協の講演・病院やケアマネ向けの勉強会等講師としても活躍中。


有料老人ホームに親を入れるべきなのか、それとも自宅で一人暮らしを続けさせてあげるかを迷うとき、いつもなぜ施設に入所することを考え始めたのかを もう一度思い出してもらいます。

家族やご本人がそこを再確認しなければ、施設入所は始まらないのかもしれません。

それほど、住み慣れた家を離れるのは本人にとってつらいことだと思います。

先日、ご夫婦で施設入所を考えているご家族の施設入所のお手伝いをしました。

キーパーソンは娘さんで、お父様は90歳お母様は87歳、ずっと夫婦二人の生活で、お父様は要介護4の妻の介護をしながら生活をしていましたが、夜間のおむつ交換や寝返りなどさせてあげれないままのため、床ずれが何か所も出来ていて入退院を繰り返している状態が続き、お父様も認知症が進んできてすぐに忘れてしまうほどの短期記憶が低下していました。

娘さんの家に近い施設に入ってもらわなければ、とても生活できない状態でしたが、お母様はすぐに施設に満足されて、食事も進み、栄養状態が改善されたことから床ずれもすぐになくなり、痛みから解放されました。

しかし、お父様は今までの生活から変えることがなかなかできず、施設に体験入所をしても次の日には自宅に帰ってしまい、いつものように昼食のうどんを作っている状態でした。

何度も奥さんに会いたくなるので、施設には行くのですが帰ってしまうことの繰り返し。

そんな状態を根気よく施設職員さんや担当ケアマネージャー、娘さんと連携しながらなんとか慣れて頂き、ついに1カ月後、もう自宅を引き払って荷物は施設に入るだけを運ぶからね。と、娘さんが心を鬼にして、みんなで説得をしてお父様にも納得してもらうことになりました。

お父様自身も自宅での一人暮らしは無理と分かっているけれど、なかなか踏ん切りがつかなかったようで、覚悟を決めたのか、ご近所や今までのディサービスの方たちにもご挨拶をしに行かれた様子で、なんとか新生活がスタートしました。が、入所して2週間ですが今もよく迷子になってはいます。

ただ、先日訪問の際お見かけすると、仲良く奥様のお世話をしながら、これは美味しい?まだ食べる?と声をかけてとても満足そうでした。

 

このケースについても、最善を考えて、家族が覚悟を決めて、サポートする私たちも支えられる限りのことを尽くして、よかったとご本人にも思ってもらえる日を一日でも早く迎えられるようにすることが大切だと感じました。

 

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