認知症の祖母と暮らした両親②

お住まい相談員の日々

同居して二か月が過ぎたころ、母の兄妹、祖母にしたら子どもたちが遊びに来ました。

その時の祖母の様子は、しっかりしていたそうです。

食事の前に祖母がみんなの前で言いました。

「私がこうして生活できているのは○○さん(父の名前)のおかげやから。

2人とも、きちんとお礼を言いなさい」

とてもしっかりとはっきりした口調だったそうです。

認知症とは思えないほど—。

それから食事をしたり、みんなで歌ったりとても楽しいひと時だったとのこと。

そして祖母がトイレに立とうとした瞬間、

「私はこの人たちにいじめられようるけんね」

そう母の妹に告げて、トイレへ行きました。部屋にいた一同で大爆笑したそうです。

さっきはあんなにはっきりとお礼を言ったのに、こんなこと言うなんて。

母はこの時のことを「すっきりした」と言っていました。

「このときはね、脳にスイッチが入ったみたいにこういうふうに言ったとよ。

お母さんがいくら兄妹におばあちゃんの様子言っても実際にはわからんやん。

でも兄妹もおばあちゃんの認知症の症状を分かってくれたやろう」と。

叔母からもこの時の話を聞きましたが、叔母はその時に母の苦労が分かったそうです。

それから数カ月後ー

つづく

認知症の祖母と暮らした両親

お住まい相談員の日々

たまには私のことも書きますね。

 

両親は少しの間、母方の祖母と暮らしていました。

私の父は長男ですが、父方の祖母は一緒に暮らす以前に亡くなりました。

父は同居を快く引き受け、生活が始まりました。

(本当は複雑な事情があったのですが、書いたら怒られそうです(;’∀’))

3人で暮らしている時に何度か帰省しました。

父から「おばあちゃんに同じこと数十回聞かれるよ」と言われていましたがその通りでした。

「かおりちゃん、いくつになったかね?」を繰り返すおばあちゃん。

その様子をみて、母がいらいらしていました。

母にはしっかりとした若かりし頃のおばあちゃんの面影があるのでしょう。

頭がよかったおばあちゃん。

私は孫ですのでいやな想いは一切なく、何度も同じ答えを繰り返しました。

毎回初めて聞いたようなリアクションです。

食事の時もピリピリしていました。

祖母が際限なく食べたがるのです。

だいたい大皿に盛られていることが多いのですが、おばあちゃんと暮らす間は一人一人、

食事が用意されていました。

私:「別にたくさん食べたっていいやん」

母:「食べ過ぎるとよ!」

母には逆らえず、従うしかありません。

祖母がおなかがすいたというと少しずつおやつを渡していたようです。

 

つづく