高齢者施設の種類について・・その2

施設の選び方, 認知症, 高齢者住宅とは

今回は、介護付き有料老人ホーム・グループホームについて今日はお話しいたします。

福岡市内における介護付有料老人ホームとグループホームにおいては、地域密着の特定施設として位置づけられます。tatemono_kaigo_shisetsu

これは、ほかの有料老人ホームである、住宅型有料老人ホームやサービス付き有料老人ホーム・生活支援ハウスなどの施設とは違う大きな点は、在宅で利用するデイサービスやデイケア・外部のヘルパーなどの利用ができない点や、介護保険の利用は、入所している施設の中で使うことになります。

また、介護付有料老人ホームやグループホームでは、介護保険利用限度額を限度額に近い料金まで利用することがほとんどです。

そのほかに生活保護自給者の方の受け入れをしないところがほとんどで、病院受診する際にはご家族が対応するように求められることが多いのも実情です。

では、介護付有料老人ホームとは介護がついていて、ほかの施設は介護がついていないのですか?と、聞かれることが多いのですが、そのようなことはありません。

ほとんどの施設の場合、介護保険を受け、要支援や要介護度が決定している方はケアマネージャーが、必要な介護内容に応じて介護プランを立ててくれ、ヘルパーさんの利用やその  ほか必要な介護用具・デイサービスなどが利用できます。

逆に介護付有料老人ホームやグループホームの場合は、訪問リハビリやデイサービスが利用できなくなることがあります。

リハビリを本格的にしたい方やいろいろなデイサービスを体験してみたい方には残念ですが向かないところでしょう。

しかし、介護付有料老人ホームは施設ごとに1日に流れなど計画されており、レクレーションや脳トレ、簡単なリハビリや体操など行っているところが多いのです。

同じ介護付でも、このようなカリキュラムは違うため見学の際に確認して、聞いておくことが大切です。

また、入居金についても福岡市内の介護付有料老人ホームは200万円台から300万円台というところが多く、このお金を60か月で償却するという感じで決められているところが多いでしょう。今年の4月から一時金方式について指導が入り、表示方法や料金改定の見直しが多く行われています。

必ず退去をする場合の返金や損耗料の支払いについて聞いておきましょう。roujin_syokuji

次にグループホームについてですが、介護認定を受けていて医師による病名が認知症とついている方が入所対象となる施設です。

9人のグループで、通常2グループ単位の施設が多く、認知症の方が共同生活をしてアットホームな生活スタイルをして、のんびりと施設職員と食事を作り洗濯をしたりたたんだり、個人ごとにできることを今までの家での生活に近い環境で過ごすことができます。

ただし、治療食が必要な方には対応はできないため、栄養士による食事管理があるわけではなく、栄養バランスなどはややコントロールが難しいといわれています。

また、グループごとに食事を作るため、食事の材料費のみを実費で支払います。

福岡市内の介護付有料老人ホーム・グループホームは、以前は満室で空き待ちをすることが多かったのですが、最近はすぐに入居できる場合もあります。

次回は、住宅型有料老人ホームやサービス付き有料老人ホーム・生活支援ハウスなどの施設についてをお届けします。

 

高齢者施設の種類について・・その1

中央区, 施設の選び方, 高齢者住宅とは

先日、福岡市中央区のリハビリ病院にご入院中の方のご家族が、高齢者施設の入居をしたいと地域医療連携室の相談員の方経由で、ウチシルベに予約してこられました。

「病院の相談員さんに高齢者施設のパンフレットを頂いたが、いろいろ見ながら施設の種類が全く分からないし、どこがどう違うのかと、改めて分からなくなった。」と、ご質問がありました。

「実際、特別養護老人ホーム・老人保健施設・介護付き有料老人ホーム・グループホーム・経費有料老人ホーム・住宅型有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅・生活支援ハウス、と、いろいろパンフレットに名前が違うものがあり、何となく特別養護老人ホームは空きがなくて入れないのではないか、では介護付と名前が書いてあるのがいいのかな?とは思っています。」と、自分なりに考えていらしたようです。

福岡市は、高齢者対策として福岡市の方針で打ち出され、特別養護老人ホームがたくさん建てられています。

しかし現在のユニット型(個室のタイプ)の特別養護老人ホームは、年金額などに応じて月額利用金額が意外と高額であったり、病状や認知度など複合型の問題をいくつも抱える方が入所しにくかったり、介護家族がいる場合優先順位が低かったりとすぐにいつでもだれでも入れるわけではないのです。

大体の特別養護老人ホームの待機者数は、100~300名と言われていますが、福岡市の特別養護老人ホームは待機者が少ないほうではあります。

それでも年間空きが出る数は、15部屋から30部屋程度ではないでしょうか。

要介護3以上から入れる制度が変わって、ずいぶん待機者が減ったといわれますが、それでも希望の場所の特別養護老人ホームには、すぐには入れないようです。

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次に老人保健施設は、病院を退院するときにリハビリ目的などで要介護1以上の方が在宅復帰できるように3か月程度入所できる施設です。

施設と名前がついているため、ずっと入居できると思っている方も多く、3か月は短いのでまだ出てもらっては困る。と、言われるご家族も多いのが現状です。

在宅に戻るためのリハビリの施設であるので、仕方がないのは現実です。

そのほか、経費老人ホームというところがありますが、比較的料金がお安く福岡市内の中心地にはありませんが、比較的お元気な方が自分で階段などの移動ができる方が入居されており、常に介護が必要な方は退去しなければならないのも現実です。

常に満室のようですが、比較的対処する方も多いため、さほど長く待たなくても数か月で入れることも多いようです。

ここまでの特別養護老人ホーム・経費老人ホーム・老人保健施設は、みなさんが最初に質問される施設です。

そのほかの介護付き有料老人ホーム・グループホーム・経費有料老人ホーム・住宅型有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅・生活支援ハウスは、有料老人ホームとしてウチシルベのお住まい相談員が紹介し、ご見学いただく施設です。

次回は、この施設の違いについて、具体的なお話をしたいと思います。

高齢者住宅の種類

高齢者住宅とは

「特養ってどういうところ?」というようなご質問を何度かいただきましたので

今回は公的施設のご紹介をします。

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△特別養護老人ホーム(特養)

日常生活の介護や機能訓練、レクリエーションなどがサービスの中心。

自宅での介護が厳しく、重度の要介護認定者の優先順位が高く、多くの施設で200~300人待機者がいる状況です。

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退院を急ぐ理由とは?

高齢者住宅とは

国が2000年代以降、先進国で突出して長い入院日数の短縮に力を注ぐなど、高齢者療養の場を病院などから地域や家庭に転換する政策を進めた一方ご高齢の方が退院後に行き場を失う状況も増えてきました。

ほとんど治療のいらないご高齢の方が病院で暮らすことを社会的入院と言われ、厚生労働省はこうした利用の多い介護療養病床を2017年度末までになくす考えでしたが、存続させる方針に転換すると発表しました。

その理由は、在宅介護の受け入れ態勢が十分ではないからです。

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要介護度とは?

高齢者住宅とは

介護サービスを受けるために介護認定が必要ということはご理解いただけたかと思いますが、私は当初「要介護」というのがどれ位の目安かわかりませんでした。

「祖母は、自分でご飯は食べられるけど料理はできないし、一人で外出はできないから介護度はどれくらいなんだろう」と思っていました。

そこでわかりやすい目安をご紹介致します。

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ご高齢者のひとり暮らしについて

相談実例, 高齢者住宅とは

「高齢者施設に入所させるのはかわいそう」「まだ一人で暮らせるから」

そう思っていませんか?

先日、80代男性のひとり暮らしのお住いにケアマネージャーとお邪魔しました。

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そのお部屋は、暑かった!エアコンの電源は入っているようですから、暖房が入っているのかと思いました。確認したところ冷房の30度でした。

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介護を受けるために

高齢者住宅とは

介護認定を受けるのは分かるけどどこに相談するの?」

「ケアマネージャーってよく聞くけどどこに相談に行けばいいの?」

「市町村の福祉課ってどんなところだろう?」

私は当初分からずにケアマネージャーは遠い存在だと思っていましたが、身近にいて親身に相談に乗ってくれます。居住介護支援事業者(ケアプラン作成事業者)にケアマネージャーがいます。又、市町村の福祉課などのサービスも親切です。病院にいる医療ソーシャルワーカーにも相談ができます。

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有料型老人ホームとは?

高齢者住宅とは

「両親が階段の昇り降りが辛そうだからリフォームを考えようかな・・」

「ちょっと火の始末が心配になってきた・・どこか相談できないかな」

漠然と「老後の未来」について思っているときに突然「考えなければいけない時期」に直面します。「どこに頼めばいいの?」「何をするの?」とパニックになると思います。

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老人ホームから入居を断られる場合

南区, 高齢者住宅とは

福岡市中央区に一人暮らしの女性で、要介護2の86才の方が、認知症によるわがままや気持ちの落ち込みが激しく

家族とも折り合いが悪いため同居はできずに、毎日デイサービスを利用していましたが

一人暮らしでは水分補給もあまりできていないため、福岡市南区の住宅型有料老人ホームに体験入居をすることになりました。

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体験入居中にご家族といっしょにデイサービスに参加中の本人に会いに行きました。

心配していましたが、満面の笑みで体操をしていて、お孫さんは別人かと思ったね。と、言われるくらいなじんでいたのです。

体験入居を1週間延長してもらいそのまま契約入居の手続きに入ることになりました。

ところが、契約当日に朝からデイサービスに行かないと頑なに拒否をし、

「私は島流しにあった。」「マンションを売り払うと息子が言っている。」「裏切られた。」「もう死んでしまいたい。」と

激しく施設の職員に訴える状態になり、施設からは本人が納得していない状態で拒否感が強い場合は施設受け入れはできませんと告げられました。

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体験入居中もデイサービスがないと娘に電話を数十回してきたり落ち着かない様子で

娘さんが落ち着かせるために、「平日はデイサービスに行ってそこに住んでいて

土日は、息子のところに泊まるのよ。」と、何度も説明しても理解できない様子でした。

体験入居中の施設を出されても自宅で一人暮らしが出来る状態ではなく、別の施設に入るとしても2件目の異動は

本人にとってより心の負担が大きいため、認知症専門医が対応する老人ホームに移ることが良いと思われました。

急きょ認知症・精神科・内科の病院が運営する住宅型有料老人ホームに相談して、事情を話し

本人の身体状況や医療情報など手配。ご家族の見学・体験入居の手配と万全の準備をすることになりました。

このような認知症による体験中の受け入れ拒否はあまりないケースですが、どこの施設でも入りたいと申し込みをすれば

必ず入れるわけではありません。

施設の介護や看護体制であったり、本人の体や病気・心や行動などの問題で、入居を断られるケースがあるのです。

老人ホームは、見学から入居まで様々な手続きがありますので、1カ月程度の時間の余裕をもって、準備することも大切でしょう。

医師・看護師常駐ではなかったマンション

高齢者住宅とは

今日のニュースで高齢者向けマンションで、医師・看護師常駐のはずのマンションが、実際の触れ込みとは実情が違っていると、訴訟問題になっていました。

高齢者を抱える家庭では、施設探しは重大問題です。

大変な労力と時間を費やし、分からない介護保険制度やどこで施設を探すのか、窓口はどこなのか、誰を頼ればよいのか・・・。

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65歳より若い方の老人ホーム入居を考える場合の注意点

高齢者住宅とは

病院からのご相談でよくあるのが、50代の介護認定を受けている方で、自宅での生活はできない場合の老人ホームの受け入れ先はどこがあるのか、どうすれば入れるのかなどのご相談です。

その中でもいろんなケースがありますが、障害認定を受けている方や、特定疾病をお持ちの方など、また、障害者の50代の子供さんと80代の高齢者を同時に同じ施設に入ることはできないか、などさまざまです。

障害者も受け入れが出来る施設で、高齢者ももちろん受け入れる高齢者施設の場合は、かなり少ないのですが、まず施設が障害者の受け入れや、介護サービスを提供できるための行政への申請がされており、許可を受けているかどうかの確認が必要となります。

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退院後に老人ホームに入るかどうか迷う時の基準

高齢者住宅とは

腰椎圧迫骨折で入院をして、要介護1の介護認定が出た80代女性一人暮らしの方のご相談が病院のソーシャルワーカーさんからありました。

ご家族もお仕事で忙しい為、入院前はご家族が週に一度まとめて買い物をして、ご本人が自炊する生活でしたが退院後に同じ生活はできないため、老人ホームを提案してほしいとのご相談でした。

ご本人・ご家族にお会いしてみましたが、以前の生活への復帰が可能なのではないかと期待が大きく、なかなか老人ホームの生活を考えるのに時間がかかりました。

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有料老人ホームの料金の差はなぜこんなに違うの?・・・その2

施設情報, 早良区, 相談実例, 高齢者住宅とは

福岡市城南区別府にお住まいの高齢者夫婦からご相談を受け、早良区・城南区の要介護が3以上を中心とする施設を提案し、ご見学完了後に「たくさんの施設を見た中でも一番ここが良かった。」とのお返事を頂きました。

私が一番おすすめであった、早良区の定期巡回型随時対応訪問介護看護のシステムが導入された、リハビリクリニック・認知症精神科外来クリニックがある、入居敷金15万円で月額9万4千円の施設でした。

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有料老人ホームの料金の差は、なぜこんなに違うの?

相談実例, 高齢者住宅とは

福岡市城南区別府にお住まいの高齢者夫婦からのご相談です。

要介護3の入院中の80歳の奥様の施設提案を希望され、早良区・城南区の要介護が3以上を中心とする施設を提案しにご自宅へ訪問しました。

施設のパンフレットを1件ずつ見ながら説明していると、「介護付きやら、住宅型やら、サービス付きやら、年寄りが入る施設なのに世話してもらうのは当たり前にいる。」と、85歳のご主人が話し始められました。「申請先があるだの認可先が違うだの役所は変だ。年寄りに分かるように名前を変えるべきだと思う。」・・・と、本当にそうだと思います。 続きを読む

親を老人ホームに入れるべきか迷うとき

夫婦, 相談実例, 高齢者住宅とは

有料老人ホームに親を入れるべきなのか、それとも自宅で一人暮らしを続けさせてあげるかを迷うとき、いつもなぜ施設に入所することを考え始めたのかを もう一度思い出してもらいます。

家族やご本人がそこを再確認しなければ、施設入所は始まらないのかもしれません。

それほど、住み慣れた家を離れるのは本人にとってつらいことだと思います。

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