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高齢者の鬱への対応

曽根 るみ

自身も高齢の母親の介護をしながら、福岡本部にてお住まい相談員業務を高齢者家族の思いに寄り添い専門性の高い施設提案を行う。 全国の自治体・社協の講演・病院やケアマネ向けの勉強会等講師としても活躍中。

サービス付き高齢者向け住宅に入居して10カ月の男性72歳の方から、地域包括支援センターの紹介で施設を変わりたいので探してほしいと相談を受けました。
軽度の鬱と不安症で、サービス付き高齢者向け住宅に入所したが不安が解消されないとの訴えでした。

不安のもとは、夜間に警備会社の警備員しかおらず、正月に高熱で夜間警備員に連絡取るがとれず、自力で救急車を呼び搬送されることになったことが原因のようです。その際立ち上がれないため部屋のドアキーを開けるために意識朦朧と這っていったとのことです。
このことで、これから先の体の不安と生活援助の不安感を強く感じている様子でした。

 

同じサービス付き高齢者向け住宅でもそれぞれサービスに違いがあることを説明して、施設を提案して見学に同行しました。その結果、施設に夜間も介護職員がいる事や常に施設内に話せる職員がいる事、日中に看護師がいる事、夜間の発熱があっても訪問診療の医師の指示で、対応が可能であることなど、かなり今までの不安が改善されると嬉しさを一生懸命表現されていました。

 

たくさんの高齢者の方の話の中で、今の時代は孤独感や不安感から来る鬱症状と認知症は
早い段階であれば、安心できる環境と話を聞いてくれる専門職の職員などが専門医の指示を受けて連携することで、かなりの場合安定することができると感じます。
なにより、笑顔でいいところを紹介してくれた、ありがとう、ありがとうと言われるときは、本当に今までの不安感から解放されたことをしみじみ感じる瞬間です。
軽度から重度の認知症の方がいるが、それぞれの状態に合う専門性の高い施設に巡り合うために、個人で情報を集めて探すことは非常にむずかしいと感じました。
これからの時代、施設は多く建設されてくるが、専門的な知識と経験や事例がなければ、施設の選び方は難しくなるのではないかと思います。

 

本当に知りたい施設の情報は、パンフレットやホームページには載っていないのが実情であると思います。

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