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老人ホームの見学って、ほんとにたくさん見るの?

曽根 るみ

自身も高齢の母親の介護をしながら、福岡本部にてお住まい相談員業務を高齢者家族の思いに寄り添い専門性の高い施設提案を行う。 全国の自治体・社協の講演・病院やケアマネ向けの勉強会等講師としても活躍中。

先日、福岡市周辺の施設見学をできるだけたくさん見たいというご家族からの相談がありました。

見学先は、大野城市のサービス付き高齢者向け住宅と 筑紫野市の住宅型有料老人ホームと 太宰府市の住宅型有料老人ホームの3件をお勧めし、見学前に比較して頂くように施設ごとの特徴を説明しました。

「なぜ、たくさん見学したいのでしょうか?」と、見学前にお聞きしたところ、「インターネットに施設選びはできるだけたくさんの施設を見学するようにと、施設選びの注意点が書いてあったので、親のためにできることはなるべくしようと思いました。」と回答されました。

「では、今まで他に3件見学をされたそうですが、たくさん見ることで何か分かりそうですか?」と聞くと「いいえ、いくら見ても分かりそうにありません。」「パンフレットにあることや説明は、どこも似たようなことを言われて、施設の良いことばかり聞いても本当のところはどうなんだろう・・・とか、どこを比較すればいいんだろう・・とか、誰か平等な眼で見て比較して教えてほしい・・と、ますますどう選べばよいのか迷いに入ってゆくばかりです。」と、率直にお話しされていました。

 

そうなんです。ただやみくもに施設を地域や料金だけでパンフレットを集めて、見学をすると、何が何だか分からなくなり、最後には押しの強い営業の方がいる施設になんとなく入所した。でも本当はどこも一緒のはず・・・と、自分に言い聞かせることになるのではないでしょうか。

私が考える施設選びの第一歩は、住む本人の体と心の状態や要望をたくさん理解することから始まります。

なぜなら、ご本人のこれからの日々の生活を幸せに過ごしていただきたいからです。高齢での引っ越しは、大きな環境の変化をもたらすためただでさえ苦痛を強いられるものなんです。

 

だからこそ、一日も早く「よかった。ここに住んで、たのしいよ。ありがとう。」と言われるように、たくさん理解したいのです。

どんな人生を送ってきたのか、どんなサポートが必要なのか、これからどんな生活を望むのか。

たくさん、聞かせて下さいね。

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