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要支援1の老人ホームの入居先を探す上での注意点

曽根 るみ

自身も高齢の母親の介護をしながら、福岡本部にてお住まい相談員業務を高齢者家族の思いに寄り添い専門性の高い施設提案を行う。 全国の自治体・社協の講演・病院やケアマネ向けの勉強会等講師としても活躍中。

筑紫野市の包括支援センターからのご相談です。

男性97才要支援1、一人暮らしの方への施設提案を

お盆の帰省で子供さん方が揃っている時にしてほしいとのことでした。

まず、あまり皆さんに知られていませんが、要支援1の方が入居できる施設は非常に少ないということです。

要支援1から入所可能、とパンフレットやホームページには記載されていますが

実際問い合わせをするとほとんどが要介護1以上で入居受け入れ可能と回答されます。

また、要支援1の方の場合は追加料金が5万円かかるなど受け入れ施設があっても

金額が高くなってしまうケースが多いのです。

しかし、この相談のケースの方は、歩行状態も悪くふらつきが強い方で自宅でなければ歩行器が必要な方です。

買い物も困難ですが、長年車の運転をされているためつい車で外出してしまうという危ない方でした。

s_要支援1の老人ホームの入居先を探す上での注意点1
s_要支援1の老人ホームの入居先を探す上での注意点2

 

自宅生活をしている限り、要支援1を変更してもらえそうにないのが現実です。

施設に入所し、実生活での必要な介助をきちんと把握して区分変更の認定調査を受けて行くことが必要でしょう。

介護度が変更になれば施設料金については、認定後はすぐに料金は変更になるのでそれまでの少しの期間は、追加料金を想定して頂くことになります。

このように個人個人に合った、問題解決の方法を考えていく必要があると思います。

また、要支援1の方の場合は、まだ何とか自分一人で住み慣れた自宅で生活したい、との思いと

何もできない不安感との間で揺れ動く思いが強いので、1週間の体験入所をお勧めしてみました。

97才という高齢はやはり一人暮らしには無理があり、毎日家族に電話をして呼ぶような状態です。

ご家族も高齢者ですから、車で1時間以上の距離を頻繁に行くことができないのが現実だと思います。

お盆の期間親戚が集まる機会に、施設見学をして今後の方針を話し合いながら、進めてゆく必要がありました。

今後も何度も説明しながら、施設入居への抵抗感をなくしてもらい、施設での日々の生活を楽しみにしてもらえるよう、家族と協力していくことが必要かと思います。

この方の場合は、高齢者施設は家族の付添があればいつでも外出も可能、外泊も旅行だって出来ると

本人に説明をすると、少し安心されて体験入所をしたいと希望されました。

不安や思い込みを解決することが、要支援1から要介護1ぐらいの方には、特に重要ではないかといつも感じています。

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