2017年12月17日に九州医療センターで行われました
「2017年度人権擁護とソーシャルワーク研修
HIV陽性者へのソーシャルワーク
~他職種連携により支援の質を高めよう~」に、
福岡のお住まい相談員曽根るみと参加しました。
1980年代後半よりHIV陽性者が確認され、
当時は治療法もなく亡くなられる方も多かったのですが、
この30年でHIV医療は大きく進歩し、
HIVのウイルスを抑える服薬治療をきちんと行えば、
感染していない人と何ら変わらず、
社会生活を継続できるようになっています。
そのためHIVを持つ人が高齢になったり、
最近は中高年の方がHIV感染したりということもあり、
高齢者の方にもHIV陽性者が増えてきています。
そこで「正しい知識を得ることが大切」だと思い研修に参加しました。
HIVに関する勉強会で、強く心に残ったことを紹介します。
・HIVウイルスは感染力が弱く、通常の社会生活では感染しない。
・HIV陽性者でも、適切な治療をうけることで体内のウイルスは検査しても
検出されないほどにまで抑えられるため、さらに感染力は下がる。
・HIVは他の病気に比べて誤った情報が多く伝えられていて、
偏見がある(正しい知識を得ることが大切)
HIVに関する勉強会への参加は2回目でした。
今回の研修を受ける前は「なぜ人権とHIVが関係するのか」
理解できなかったのですが、セクシャリティの問題も大きく、
今回いただいたさまざまの資料を読み、
社会的少数派の方々の想いを少し知ることができたように思います。
当事者たちの想いを知ることは、興味本位ではなく、
「こんな葛藤があって、こんな辛い想いをしたのか」と知ることで、
その方々の想いに寄り添えることだと思います。
※今回は「HIVウイルスに感染して発症した、未発症」
ということを明確にしないHIV陽性者という表現を使用しました。