認知症の一人暮らしの女性86歳の方のご見学で、福岡市南区大楠にある運営母体が整形外科クリニックの住宅型有料老人ホームに行きました。
今回見学の方は、糖尿病とアルツハイマー型認知症の症状で、現在は月曜日から金曜日まで毎日デイサービスを利用して何とか生活をしています。
デイサービスに行く前にヘルパーさんが準備へ行くのですが、朝食も朝のお薬も着替えもヘルパーさんなしでは、なにもできていない状態です。
夕方デイサービスから帰り、ヘルパーさんが夕食と夜のお薬や着替えなども行い、なんとか生活を送る状態になってきていますが、一人暮らしの限界で要介護2の介護認定を受けています。
介護保険ではサービス利用限度枠を超えており、月5万円以上が自己負担になる様子です。
これから夏本番の時期になり、脱水など不安は尽きないのですがご本人は老人ホームに閉じ込められるのではないかととても警戒されている感じです。
今日は、まずご家族が良いと思われた施設にて、見学と昼食を息子と娘と三人で楽しく参加して頂くように提案しました。
お昼を見計らって見学に行ってみると、おいしそうな昼食が準備されていました。
以前はお一人暮らし同士の92歳女性と91歳の要介護2の女性とご一緒のテーブルへ、ご家族三人でお邪魔して試食。
92歳の方が、「ここはね、ご飯や掃除洗濯のことを考えなくてもいいから助かるのよ。今までは一人で面倒だったけど、そんな必要がなくなりました。ありがたいわよ。」と、91歳の方とお部屋もお隣で仲がよさそうでした。
週に3回デイサービスを利用して、3回お風呂に入るそうです。「足が悪い方にも立派な機械のお風呂があるのよ。」と、とても92歳とは思えないほどしっかりとお話しされていました。
デイサービスを利用されている方は、近くにお住まいの方もいらっしゃるので、その日によって参加メンバーは違うようでした。今回見学の方は「体育館のようにいろんな道具があって、広いねー。お部屋は病院の特別室のようなきれいなところだね。」と、老人ホームという感じではなく、マンションのようにお部屋を借りて住めるし、お出かけも出来る。と、ご理解頂けたご様子でした。
ご家族と楽しそうにお話しをしながらお帰りになりましたが、これから暑くなる前にぜひ体験入所をさせてあげて、そのまま契約をしたいとのご家族希望となりました。
一人暮らしの不安は、住み慣れた家を離れるほど大きくなるものなのだと、お年寄りの本音が聞けた見学でした。