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老人ホーム探しの苦労 その2

曽根 るみ

自身も高齢の母親の介護をしながら、福岡本部にてお住まい相談員業務を高齢者家族の思いに寄り添い専門性の高い施設提案を行う。 全国の自治体・社協の講演・病院やケアマネ向けの勉強会等講師としても活躍中。

例えば、施設探しの早道として何を話せばよいか、と言うと、性別・年齢・介護度・病気などの既往歴・障害何級・手術歴・自立歩行、杖、車いす利用など。

特に大切なことは、糖尿病の場合でインスリンを何回必要とするか、在宅酸素を利用しているか、透析が必要か、胃瘻や鼻注栄養など必要か、ストマーなどしているか、認知症の状態や病名などの細かな情報です。

なぜ、細かな情報が必要かというと、その内容で施設入所できるところが限られてくるからなんです。

やみくもに施設探しをするわけではなく、『何のために高齢者施設に入る必要があるのか。』を整理する必要があるのです。

入る必要がある部分を提供できる施設に焦点をあてて、次に希望や好みなどを追加していくことになります。

 

では、希望や好みは何を伝えておくのかというと、金額・地域・施設の建物の雰囲気や広さ、食事の希望や近隣の買い物場所や趣味のサークルなど、他にはご本人の性格や日常の時間の過ごし方、現役でのお仕事や性格環境のこと。

 

これらが、すべて整理できれば一気に施設探しの枠が絞れてきます。

後は、どんな方が入所しているか、どんな雰囲気なのか、食事は自分の味に合うのかなどを、見学して確認して頂くことで、より理想的な施設選びができるのです。

 

それでも老人ホーム選びは、入居してみなければ完全には分からないものではないでしょうか。

福岡市内での住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などでは、最近は2泊3日や1週間程度の体験入所が出来るところが多くなってきましたので、不安がある場合などお住まい相談員に相談してみて下さい。

出来れば、デイサービスなど併設された施設の場合は、利用してみるとより分かりやすいのではないでしょうか。

 

パンフレットや建物の外観などだけ見て老人ホームを選ぶのではなく、ぜひ、『何のために高齢者施設に入る必要があるのか』の原点を見つめ、お住まい相談員に相談してみて下さい。

老人ホーム探しはおまかせください

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